| １． |
授業の内容（Course Description） |
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財政とは政府の経済活動であり，政府は必ず中央政府と地方政府との任務分担関係のもとに構成されているものであるから，財政にかかわる分析はつねに中央政府と地方政府の全構造を視野におさめつつなされるべきものである．この財政学特講は主として日本を対象とするものであるが，日本の特徴的な政府構造のもとでの財政の存在形態を全構造的に把握しようとする視点に立つものである．従って，通常の講義科目でいえば，「財政学」と「地方財政論」がカバーする領域を包括している．講義は，教科書的な文献を用いず，法令その他の文書，統計等データを使って資料講読的な形態で行うことを考えている．
以上のような基本的な立場に立ちつつも，以下の講義計画を含む授業プランをとりあえずのめやすとして，授業の内容は具体的には，受講生との話し合いによって確定していきたい．
個別地方政府の財政に関する事例研究を内容とする論文の作成を求めることを考えている（昨年度の実績）．
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| ２． |
授業の到達目標（Course Objectives） |
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主として日本の財政に関する基本的な理解を前提として財政問題分析のための批判的な方法を学ぶこと．
自ら必要な資料を探索，収集してそれを分析するという手法の基礎を身につけること．
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| ３． |
成績評価方法（Grading Policy） |
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出席状況，授業での報告・発言，論文などを総合して評価する．毎回出席をとる．
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| ４． |
テキスト・参考文献（Textbooks) |
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とくに定めない．
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学生への要望・その他（Class Requirements） |
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授業内容への要望，希望を積極的に申し出てほしい．
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| ６． |
授業の計画（Course Syllabus) |
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【第１回】
財政とは何か：導入
【第２回】
当面する財政問題：予備的考察
【第３回】
日本国憲法と財政民主主義（その１）
【第４回】
日本国憲法と財政民主主義（その２）
【第５回】
財政法と地方自治法・地方財政法（その１）
【第６回】
財政法と地方自治法・地方財政法（その２）
【第７回】
日本における政府間財政関係：概観
【第８回】
日本における政府間財源配分：概観
【第９回】
日本の税制（１）：所得課税
【第10回】
日本の税制（２）：消費課税
【第11回】
日本の税制（３）：資産課税
【第12回】
日本における政府間財政移転（１）：地方交付税制度
【第13回】
日本における政府間財政移転（２）：特定補助金
【第14回】
政府間財政関係の改革をめぐる諸問題（１）
【第15回】
政府間財政関係の改革をめぐる諸問題（２）とまとめ
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