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授業の内容(Course Description) |
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東京および東京首都圏は世界でもまれな人口と経済活動の集積地であり,それらが世界的にみても効率的に機能している場であることは客観的に承認できるところであろう.その基礎には,永年にわたって蓄積されてきた都市としての社会的共通基盤(インフラストラクチュア)の形成の成果が貢献していることは疑いをいれない.同時に,世界に例をみないような通勤ラッシュや「うさぎ小屋」と揶揄された劣悪な居住環境などの消極的な条件,すなわちそこに暮らし,働くひとびとへの負荷を当然の前提として東京の機能が支えられていることも,承認しておかねばならない事実である.無秩序な開発の横行も,先進国の中心都市としては類例がない. 都市経済学の講義は,近代における東京の都市インフラストラクチュアの形成を,それらが社会的,経済的,政治的ないし自然的な制約のもとで蓄積されてきた歴史過程をフォローし,その成果と限界性を検討する.このことを通じて,ひとが暮らしやすく,働きやすく,環境にやさしいまちづくりへの展望を考察する. 都市経済学 II においては,第二次大戦の敗戦に始まり,高度経済成長の時期を経験して,経済成長の鈍化基調のもとでのバブルとその崩壊とそれに続く長期不況,少子高齢化と地球温暖化の時代を扱う.
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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東京という都市の形成過程について事実関係を確認し,その成果と限界性を認識して,それをふまえ,ひとが暮らしやすく,働きやすく,環境にやさしいまちづくりに向けての問題意識を醸成すること.
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成績評価方法(Grading Policy) |
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試験の成績と出席状況を総合して評価する.試験の態様(定期試験実施の有無等)は,開講後に履修登録者数などで判断して授業で告知する.原則として毎回出席をとり,出席回数が半分に満たないものは試験の受験を認めない.
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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とくに用いない.
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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出席してしっかりノートをとること.黒板の坂書を書き写すだけでは不充分だと心得ること. 簡単なものでいいから東京の地図を持参するとよい.
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 はじめに 【第2回】 東京の戦後復興 【第3回】 経済成長と過密問題の発生 【第4回】 東京オリンピックと乱改造 【第5回】 団地とニュータウン 【第6回】 経済成長と都市の環境問題:大気汚染・河川汚染など 【第7回】 通勤鉄道の整備(1):通勤五方面作戦 【第8回】 通勤鉄道の整備(2):地下鉄システム 【第9回】 東京における埋立地の展開 【第10回】 市街地開発の展開:バブル期,バブル崩壊後 【第11回】 国際都市東京のインフラストラクチュア 【第12回】 東京の水管理:上下水道と河川 【第13回】 高齢社会の到来と東京 【第14回】 地球温暖化問題への対応 【第15回】 まとめ
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