Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
演習 I ・ II 賀村 進一
選択  各2単位
【経済】 09-1-1110-0157-01

1. 授業の内容(Course Description)
 「近代の経済学の基礎研究を通じて、経済学的な考え方・物事の見方を体得できるようにすること。」この文章は、数年来、この『ゼミナール要綱』でゼミの目標として掲げてきたものです。今でもこの目標を変える気はありません。しかし、目標を一層具体的に示したいとは思います。すなわち、「経済学的な考え方・物事の見方を体得」して、「(国家II種・地方上級程度の)“公務員試験問題”を解ける実力を身につけよう」です。「理解できる」と「使える実力を身につける」は違います。「入試受験科目の内容を理解できる」と「入試問題を実際に解ける」とが違うのと同様です。経済学の使える実力を養成するために、このゼミでは、具体的な目標を「(国家II種・地方上級程度の)“公務員試験問題”を解ける実力を身につけよう」とするのです。公務員試験を実際に受験するか否かはともかくとして、経済学の使える実力の養成がこのゼミの第1の目標です。
 ゼミには大きな目標がもう1つあります。それは、ゼミ生に社会人になるための準備をしてもらうことです。社会人として身につけておくべきこと、例えばマナーや協調性、あるいはプレゼンテーション能力といったものにも目配り、気配りしたいと考えています。また、文書・文章作成能力の養成にも配慮します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 演習I・IIの到達目標は、消費者の効用の最大化、企業の利潤の最大化、および経済余剰の概念等を具体的に理解し、該当の理論問題を解けるようになることです。また、社会人として必要なプレゼンテーションや文書・文章の作成ができるようにすることです。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況と授業態度(予習の程度とゼミに対する積極性)によります。詳細については入ゼミ後、お話します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『はじめて学ぶミクロ経済学(第2版)』(実務教育出版)
 参 考 書:『私大文系のミクロ経済学』(高橋 知也、中央経済社)
『経済学をやさしく学ぶ』(賀村 進一、中央経済社)
他は開講後、指示します。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 日々の少しずつの努力が大切です。小学生の身長の伸びは1週間ではわかりませんが、1年後にはその伸びは明瞭にわかります。経済学の勉強も同じです。また、マナーや常識もしっかり身につけるようにしてください。社会人としては、時間は厳守、どこででも挨拶ができる、自分の言葉で意思を伝えることができる等々はできて当たり前です。しかし、いきなりでは身につきません。これも毎日の心掛けが重要です。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
 まず、テキストのテーマごとにその内容を復習します。ミクロ経済学ですでに学んだ該当部分を、テキストに即して、あるいは配付プリントを使用して、賀村が解説し、ゼミ生は理解が十分ではない点を質問して内容を確実なものにします。
 次に、テキストの中の過去問にチャレンジします。ここでは、該当部分の担当ゼミ生は黒板に式や図を書き、他のゼミ生に分かるように説明します。質問が出れば答えなければなりません。こうして、プレゼンテーションの勉強も同時にします。この後、必要があれば、賀村が解説し、また、解き方のテクニックにも触れます。
 予定している内容は「ミクロ経済学」についての学習で、経済的に合理的な消費者の行動、競争企業の合理的な行動、独占・寡占企業の行動、市場の失敗等についての勉強です。
 この他、エントリーシートや報告書の作成練習もします。
 2年生の時点では、ミクロ経済学や数学がわからなくてもかまいません。また、適切な文書を作成できなくてもかまいません。できるようにしてあげます。できなかった先輩が何人も公務員試験に合格しています。合格した先輩に共通していることは、本気で合格しようという“やる気”があったことだけです。
 (授業の計画そのものではありませんが、授業以外の時間に、コンパや合宿なども行う予定です。ボウリングをしたこともありますし、多摩動物公園に行ったこともあります。これらはゼミ員の総意によります。)