Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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証券論 I
(証券論基礎)
村上 哲也
選択必修  2単位
【経済】 09-1-1110-0702-03

1. 授業の内容(Course Description)
 日本は今、国内外の急速な社会変化の最中にあります。国内では「少子高齢化社会の到来」と「安心・安全神話の崩壊」、海外からは「グローバリゼーションの進展」と「地球環境の悪化」です。日本社会が抱えるさまざまな問題を突き詰めていくと、必ずこれらの厳しい現実に向かい合うことになります。個々の企業が事業活動を進めていく上でも、そのことは例外ではありません。
 経済の担い手である企業社会で求められているのは、そうした課題に正しい答えを見出せるような思考力を持った人材なのです。そのためには、市場経済の中核となる証券市場についての基本的な知識を蓄え、現実の問題を冷徹に判断できるようになることが必要です。証券市場についての基礎的な知識、「フィナンシャルリテラシー」を高めることが本講座の目的です。
 具体的には、「真の企業価値とは何か?」「証券投資とは、どういう考え方で行うべきなのか?」「株主になるとは、どういうことなのか?」こういった証券投資の基本となる内容を学習し、主要経営指標の考え方、財務データの分析法といったスキルを身につけることを目指します。
 インターネットを通して、実際にビジネスの現場で起きている事象を取り上げたり、証券投資に係わるビデオ教材を使用しながら、講義を進めていきます。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 証券市場・証券投資の基本的考え方と、主要経営指標・財務データを理解できるようになること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 (1)小テスト(期中に数回実施)の合計70%
※主要経営指標、財務データに係わる計算問題が中心。計算機・教科書持込可。
 (2)授業出席(15回)30%
※最低10回以上出席すること。6回以上欠席の場合は、理由の如何を問わず自動的に履修不足とします。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 『証券から見た世界』
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 日本経済新聞を毎日読んだり、プレジデント、日経ビジネス、ダイヤモンドなどの経済誌を読む習慣を身につけること。また、TV東京の「WBS」「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」やNHKBSの「今日の世界」といった番組を見る習慣を身につけること。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 少子高齢化社会と年金
【第3回】
 証券市場の役割
【第4回】
 有価証券の上場
【第5回】
 財務諸表の見方①「損益計算書」
【第6回】
 財務諸表の見方②「貸借対照表」
【第7回】
 財務諸表の見方③「キャッシューフロー計算書」
【第8回】
 財務諸表の見方④「主要経営指標_効率性」
【第9回】
 財務諸表の見方⑤「主要経営指標_安全性」
【第10回】
 財務諸表の見方⑥「主要経営指標_成長性」
【第11回】
 資産運用と投資①「資産運用の基本的考え方」
【第12回】
 資産運用と投資②「リスクとリターン」
【第13回】
 資産運用と投資③「株式と債券」
【第14回】
 決算データの見方①「有価証券報告書」「決算短信」
【第15回】
 決算データの見方②「企業比較」