Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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経済体制論 I 西村 可明
選択必修  2単位
【経済】 09-1-1110-1861-05

1. 授業の内容(Course Description)
 「社会主義から資本主義へ」という体制転換を検討する。春期は社会主義の経済システムの特徴を紹介し、それが直面した困難は何だったのか、どんな解決の試みがなされたのか、そしてどの様にしてそれは崩壊するに至ったのか、これらの問題を考察する。秋期は社会主義経済崩壊後の市場経済化の動向と移行経済について検討する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 社会主義経済の経験の検討を通じて、現代の経済体制の抱える問題について理解を持つことを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況を考慮し、期末試験で評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは指定しないが、適宜参考文献を紹介する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 20世紀末から21世紀初頭にかけての世界経済の変動は、まさに大転換というのにふさわしいと思います。この転換の先に私達は何を求めたら良いのでしょうか? 将来の人生計画を考えるにしても、経済システムの動向は心配になる問題でしょう。授業では、現代の経済システムが抱える問題を、考え続けて欲しいと思います。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 社会における経済の役割と経済活動の制御
【第3回】
 資本主義と社会主義─共通点と相違点
【第4回】
 1917年ロシア革命後の社会主義経済の流れ図─多様化
【第5回】
 ソ連型計画経済の問題点
【第6回】
 ソ連型計画経済と経済改革
【第7回】
 ゴルバチョフのペレストロイカ
【第8回】
 ユーゴスラビアの労働者自主管理モデル成立
【第9回】
 ユーゴスラビア労働者自主管理モデルの下での実体経済
【第10回】
 ユーゴスラビア労働者自主管理モデルの問題点と改革の試み
【第11回】
 ハンガリー誘導市場モデルの成立
【第12回】
 ハンガリー誘導市場モデルの下での実体経済
【第13回】
 ハンガリー誘導市場モデルの改革の試み─資本主義への道
【第14回】
 1980年代末の社会主義経済の見取り図と社会主義体制の崩壊
【第15回】
 まとめ