Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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演習 I 高山 清治
選択  2単位
【経済】 09-1-1120-1855-01

1. 授業の内容(Course Description)
 今日、企業の会計処理能力は、コンピューターの活用で飛躍的に上昇し、日々の会計事象は端末機にインプットされ、即座に期首から当日までの損益計算書と貸借対照表がアウトプットされ、如何なる会計情報でも、労せずに作成できる。従って、会計処理は、コンピューターに任せ、われわれは、企業の会計情報を見て、企業の実態を正確に把握し、企業の問題点を発見し、最善の策を立案し、実行する能力の育成を心掛けることこそ肝要である。
 経済社会が、どんなに変化しようとも、企業の経済活動のすべては、過去、現在、未来における貨幣と財貨・用益の流出入として行われる。企業会計は、この貨幣と財貨・用益の流出入を会計原則、会社法、税法に従って発生順に記録、計算、整理をし、企業の決算日における財産状態を表示する貸借対照表と一定の会計期間に関する企業活動の成否としての経営成績を表す損益計算書とに纏められる。この貸借対照表と損益計算書は、株主総会で承認されて確定する。この確定利益は法人税法の規定に従って加減調整されて課税所得となり、これに法人税率を乗じて税額が決定される。
 授業では、参加する学生諸君の希望と学習意欲を勘案しつつも、将来、会社の経営、経理担当、会計人、ビジネスマン等を志す諸君に、高度な簿記と企業会計と税務会計を指導する。
 授業の進め方は、毎回、課題を出し、サブノートの作成を義務付け、その場で司会者と発表者を決め、集団討論形式で行う。学生諸君には、この授業方式で、レジュメの作成力、発表能力、問題発見能力、解決能力、理解能力を身に付けてもらう。
 ゼミで生涯の仲間をつくって欲しい。出席を重視する。無断欠席した場合には、除名する事もあるので、要注意の事。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 簿記、会計、税務の基礎知識を確り身に付け、企業の経営実態の改善策を考え出せる人材の育成を目標とする。
 そこで、本演習では、先ず簿記の総合力を養成し、その上で会計学の損益計算論をマスターする事を目標にする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席、提出したレジュメ、授業での学習態度及び学習意欲等を総合的に評価をする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト・高山清治著『簿記・会計学入門』同文舘出版 2009
 参考書は、その都度、教示する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業は予習を確りして、必ず出席する事。
 質問や意見は、気楽に述べ、楽しみながら、ゼミに参加して欲しい。そして、自分の潜在能力に覚醒して新たな自分を発見し、自分の無限の可能性を信じて力強く頑張って欲しい。また、ゼミの授業を自己の成長の糧にして欲しい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
【第2回】
 簿記の実力養成の為に、簿記の総合問題演習1
【第3回】
 簿記の実力養成の為に、簿記の総合問題演習2
【第4回】
 簿記の実力養成の為に、簿記の総合問題演習3
【第5回】
 簿記の実力養成の為に、簿記の総合問題演習4
【第6回】
 簿記の実力養成の為に、簿記の総合問題演習5
【第7回】
 簿記の実力養成の為に、簿記の総合問題演習6
【第9回】
 簿記の実力養成の為に、簿記の総合問題演習7
【第10回】
 簿記の実力養成の為に、簿記の総合問題演習8
【第11回】
 会計学の実力養成の為の演習 損益計算書の意義
【第12回】
 会計学の実力養成の為の演習 損益計算書の様式
【第13回】
 会計学の実力養成の為の演習 損益計算書の作成原則
【第14回】
 会計学の実力養成の為の演習 キャッシュフロー計算書
【第15回】
 会計学の実力養成の為の演習 連結財務諸表