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授業の内容(Course Description) |
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現代企業は、その経営規模を全地球的範囲にまで拡大し、またその活動内容もいよいよ複雑化しつつある。しかも21世紀を迎えてますます厳しさを増す環境、特に地球環境条件の下で、絶えざる変革に挑戦しつつ、将来に向かって継続的に事業展開してその存続を確保することが強く要請されている。 さて、経済的組織体である企業の目的が、利益最大化あるいは株主価値の最大化にあるなら、21世紀の地球環境問題に対する企業の経営管理も当然これに沿った形であるのが望ましい。このような立場に立脚して、環境問題を特異なものとして捉えるのではなく、他のビジネスと同等に考えることは、全社的な経営戦略と経営コントロール(もしくは経営管理)との整合性という観点から見て妥当であると考える。 本特講では、環境が企業全体の総合管理にどのような影響を及ぼすのか、また株主価値最大化とその持続可能性の関係について探求することを主たる目的とする。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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成績評価方法(Grading Policy) |
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教材を中心とした各人の研究発表を中心に、互の討論のプロセスを通じて理解を深めて行く。M.B.Aコースの教育方法を採用するので、研究発表と討論の平常点およびターム・ペーパーで評価する。参加することが何よりも大切で、全ての評価の大前提である
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:F.L. Reinhardt『DOWN TO EARTH』 Harvard Business School Press, 1999. 別府 祐弘 稿『遺伝子組み換え作物(GMO)の環境マネジメントと企業の戦略行動』帝京経済学研究、2006年3月。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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テキストを中心とした邦文修士論文を用意するが、各自で原書を発注して入手し、準備することが望ましい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 概要 【第2回】 経営問題としての環境 【第3回】・【第4回】 環境面での製品の差別化 【第5回】・【第6回】 競争相手の封じ込み 【第7回】・【第8回】 企業内部でのコスト削減 【第9回】・【第10回】 市場の再定義 【第11回】~【第13回】 リスクと不確実性のマネジメント 【第14回】 むすび: Noah Waolley & Bradley Whitehead “It's not Easy to be Green”における主張HBR, May 1994. PP. 46-52 【第15回】 むすび: M. E. Porter & C. V. Linde “Toward a New Conception of the Environment-competiveness Relationship”における主張Journal of Economic Perspertives, Fall 1995, PP. 97-118
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