1. |
授業の内容(Course Description) |
|
米国でホスピタリティ産業といえば、ホテル、レストラン、クラブなどの事業から構成される産業分野のことである。旅行者の飲食と宿泊のニーズを充足させる事業として、多様な事業から構成される観光事業の中でも中核的な位置を占める。最大公約数的な特色は接客と何らかの形態の飲食サービスを含むことにある。この科目の目的は、観光経営学の特殊講義として、ホスピタリティ産業に固有の経営特性を念頭に置きながら、ホスピタリティ・マネジメントの新しい動向とその背後にある原理・原則を、この産業の中でも比較的先進的とされるホテル産業の経営実態を概観しながら学ぶことにある。 授業の進め方は、春学期は学部での同じ担当者による「宿泊事業論」とほぼ同じテーマを取り上げる。秋学期では、春学期の授業内容を基礎として、大学院レベルのテーマを取り上げる。授業の実際は、まず担当者が基礎的な考え方を仮説として提示し、その後は、履修者との質疑応答を交えて、演習形式により授業を進める予定である。 観光経営学特講 I と観光経営学特講II は連続した講義であるから、 I とII を連続して履修してほしい。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
ホスピタリティ産業の経営について学ぶことによって、現代の経営が直面する諸問題とその解決の基本原理、さらに今後の課題等について理解を深めてほしい。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
授業への出席、質疑応答への積極的な参加、期末に提出を求める講義内容に関連させた任意のテーマについてのレポート、これら3点の評価を総合して最終評価とする。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキストは指定せず、プリントを配布し、参考書は適宜推薦する。
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
マーケティング、人的資源管理、財務管理等の分野について、幅広い視野を養ってほしい。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 ホスピタリティとホスピタリティ産業の概念 【第2回】 宿泊産業の発展① 「宿の時代」 【第3回】 宿泊産業の発展② 「グランドホテルの時代」 【第4回】 宿泊産業の発展③ 「コマーシャルホテルの時代」 【第5回】 宿泊産業の発展④ 「プラザホテルの時代」 【第6回】 ホスピタリティ産業の経営特性 【第7回】 ホスピタリティ産業の経営戦略 【第8回】 「経験経済」の時代とホスピタリティ経営 【第9回】 サービス・イノベーション 【第10回】 チェーン化の事業スキーム 【第11回】 ホテル経営の業態(ビジネスモデル)① 需要サイドの規定要因 【第12回】 ホテル経営の業態(ビジネスモデル)② 供給サイドの規定要因 【第13回】 「多機能型都市ホテル」の業態特性 【第14回】 「宿泊特化型ホテル」の業態特性 【第15回】 観光まちづくりの経営学
|