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授業の内容(Course Description) |
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行政法特講として、地方自治法を中心として、地方自治について勉強します。 いま、地方自治はホットな課題です。高齢・人口減少社会に突入した我が国は国民の持てる可能性を100%発揮できるような仕組みに改めないと未来に対応できません。そのための重要な課題の一つが地方分権です。市町村合併が進み、都道府県制度の改革も視野に入ってきました。 自治体は私たちの暮らしのサポーターです。保育園から学校、水道からゴミ処理、消防から警察にいたるまで、一日の生活のどこかで自治体の仕事が関係しています。社会が成熟するにつれて、自分たちの身の回りのことは自分たちで自主的に解決していこうとする方向に進むのは必然的です。 公務員を志望する諸君にとっては、必須科目ですが、そうでなくても、地方自治について基本的知識を持つことは、全ての社会人にとって必要です。 地方自治論A・Bでは、併せて、制度と実態の両面から地方自治に関する基本的な知識を学ぶとともに地方自治を巡るホットな話題を理解するための材料を提供します。 できるだけ現実に起こっている具体的な事例を新聞記事や映像もまじえて紹介しつつ、生きた地方自治に触れてもらう機会にします。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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地方自治に関する生きた基礎知識を自分のものにする。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験、小論文及び出席状況
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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(1)教科書 印刷教材『地方自治論の要点』(小坂作成) (2)参考書 村松 岐夫編『テキストブック地方自治』東洋経済新報社 宇賀 克也『地方自治法概説(第2版)』有斐閣
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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(1)私語その他教室にふさわしくない行為は厳禁する。違反者は退室を命ずる。 (2)教科書と六法全書を必ず持参すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 [1]私たちと地方自治 1 私たちの生活と地方自治行政 2 私たちの生活と自治体の役割 3 変革の時代と地方自治 【第2回】・【第3回】 [2]地方自治とは何か 1 地方自治の意義 2 公共部門の仕組み 3 中央地方関係(政府間関係) 【第4回】 [3]日本の地方自治の歩み 1 明治維新まで 2 明治維新から敗戦まで 3 敗戦から現在まで 【第5回】 [4]日本国憲法の地方自治 【第6回】 [5]現代世界と地方自治 1 各国の地方自治 2 世界の地方自治の潮流 【第7回】 [6]自治体を構成するもの 1 住民 2 区域 3 自治権 【第8回】・【第9回】 [7]自治体の種類 1 市町村 2 都道府県 3 特別地方公共団体 【第10回】・【第11回】 [8]自治体の役割 1 国と自治体の役割分担 2 現行制度の事務配分 3 自治事務と法定受託事務 4 国と自治体の関係 【第12回】~【第14回】 [9]自治体の組織 1 自治体組織の特徴 2 長とその他の執行機関 3 議会 4 長と議会の関係 5 地方公務員 【第15回】 まとめ・定期試験
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