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授業の内容(Course Description) |
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我が国は、すでに高齢社会に入り、これから長期にわたって人口が大きく減少することが確実である。これまでのように、ただ流れの赴くままに進んでいたのでは没落あるのみ。そして、その犠牲になるのは君たちだ。未来を直視して進路を取り直さねばならない。それには政治が決定的な役割を演ずる。 政治に関して無関心を決め込んだり、現実の政治をただ冷笑するだけだと、「国民は、おのれにふさわしい政治しか持てない。」という言葉が重くのしかかる。政治を変えられるのは、国民以外にないからである。特に、これから社会に出る若い世代の責任は重い。 この科目では、第一に、有権者として政治に参加することになる学生諸君がわきまえておくべき政治に関する基本的な知識を学ぶ。第二に、現代の国家がよって立つ『民主主義』について、その成り立ち及び原理を改めて探求する。第三に、現代の日本の政治を理解し、より良い方向に変えていくために、我が国及び世界が直面するさまざまな問題を取り上げ、考える。 秋学期に開講する『政治学入門II 』に連続し、併せて完結する。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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現代政治に関する基本的な知識を習得することによって、新聞記事や報道番組をより深く主体的に理解できるようになる。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験、小論文及び出席状況
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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以下の教材のほか、ビデオ、DVDもできるだけ使う。 (1)教 科 書 印刷教材 『政治学入門の要点』(小坂作成) (2)参 考 書 ①阿部 斉 『政治学入門』 岩波書店 ②久米 郁男 ほか 『政治学』 有斐閣 ③加茂 利男 ほか 『現代政治学(第3版)』 有斐閣 (3)推薦図書 ①マックス・ウェーバー 『職業としての政治』 岩波文庫 ②ウィリアム・ゴールディング 『蝿の王(改版)』 新潮文庫 ③ジョージ・オーウェル 『1984年』 ハヤカワ文庫 ④山口 二郎 『若者のための政治マニュアル 民主主義を使いこなすための10のルール』 講談社現代新書 ⑤ジェラルド・カーチス『政治と秋刀魚』日経BP社
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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(1)私語その他教室にふさわしくない行為は厳禁する。違反した者は退室を命ずる。 (2)刻々と伝えられる毎日のできごとが生きた教材である。努めて新聞記事、テレビ報道などに接し、講義などで学んだことに照らしてそれらの意味するところをつかみ、批判的に考えて欲しい。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 講義の進め方の説明 一 政治と私たち 1 人間と政治 【第2回】・【第3回】 2 政治と経済 3 福祉国家 【第4回】~【第6回】 二 政治の根幹 1 政治権力 2 国家 3 政府 4 政治体制 【第7回】・【第8回】 三 民主主義の成り立ちとその原理 1 民主主義の歴史 2 なぜ民主主義か 【第9回】~【第12回】 3 議会制民主主義 4 選挙制度 5 権力の分散 【第13回】・【第14回】 四 日本の政治 1 日本の政治風土 2 国民国家日本の成立 3 日本の政治を変える道 【第15回】 まとめ・定期試験
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