1. |
授業の内容(Course Description) |
|
親族法・相続法の領域で実際にどのような紛争が生じ、それが裁判所でどのように解決されたのかを皆で調べていく。 春期:前半は、家族法の教科書に必ず紹介される重要な論点について勉強し、判例を読む。1つの論点に2回の授業をあて、第1週は教員が特定のテーマについて具体的な事例を紹介し問題提起する。全員で解決策を話し合い、学説・判例を検討する。第2週目は4~5人で一つのグループを作り、判例研究を行う。グループ研究では、判例研究と同時にディスカッションのスキル習得をめざす。このような学習を通して、判例の意義と位置づけの把握、場合によっては諸外国との比較検討も行うことにより、法的思考能力を養うとともに、わが国における家族のあり方を自分たち自身で考える機会を提供したい。後半はゼミ生の要望を聞きながらディベート、グループ討論、あるいは個人研究をすることも考えている。また、他のゼミと共通テーマの研究を通じて交流をすることを考えている。 秋期:春期で習得した学習方法と経験をもとにさらに学習を発展させていく。また、秋期には前年度のゼミ生(4年生)による就活体験報告会および彼らとの合同コンパが自主的に開催されるのが恒例となっている。秋期後半はグループに分かれて模擬裁判を行う予定である。 ゼミは学生同士で協力して作っていくもので、人前で自分の意見を言う、他の参加者の意見を聞く、討論するという姿勢を身につけることが重要である。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
・ゼミ生の間での仲間作り ・判例研究の方法を覚える ・自分の意見を言う
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
出席状況、報告、議論への参加、レポート等を総合評価する。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
家族法の教科書と別冊ジュリスト『家族法判例百選(第6版)』
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
毎回出席するのはもちろんのこと、グループ学習の性格上、与えられた課題を責任をもって仕上げ議論に積極的に参加する心構えを持つ学生でないと履修は困難である。 ゼミの時間以外にも、報告を担当する学生は準備のために集まって勉強する必要が生じるので、それらに積極的に参加する姿勢が求められる。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
学生諸君との話し合いの上、スケジュールおよび内容を決めるつもりである。春期は、以下の予定である。 【第1回】 オリエンテーション 【第2回】~【第9回】 2週一組の学習。教員からの事例提示による論点の研究およびグループでの判例研究。仲間作り、ゼミでの勉強方法への導入の目的を持つ。 【第10回】・【第11回】 他のゼミとの交流 【第12回】~【第15回】 グループ討論、学生自身による企画
|