Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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民法研究 I 長谷川 成海
選択  2単位
【法学研究科】 09-1-1210-0425-08

1. 授業の内容(Course Description)
 民法の理解を深めるためには、判例や学説が示す様々な見解を検討することが有益である。
 近年では法改正が度重なり、新しい時代状況の要求に適合すべく、特別法の制定・改正が続く。古くから重ねられてきた議論に新たな論点が持ち込まれ、民法の判例・学説は常に進化を続けている。
 この授業では、学生による報告を中心にして、主要なテーマに関する判例・学説を整理することにより、民法財産法の体系的理解を図ることを目的とする。また、各種試験の過去問題などの実践問題を解く時間も設ける。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 本年度は、債権法をとり上げ、債権法の基礎理論を確認したうえで、試験問題等に対応するための実践力を身につけたい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 割り当てられたテーマに関する報告を総合評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 内田 貴・大村 敦志 編『民法の争点』有斐閣
 他の参考文献については、適宜、授業の中で紹介し、またはプリントにして配布する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 学生による毎回の報告が授業の核となる。各回の報告者が責任をもって報告することにより、はじめて授業が成り立つと理解してもらいたい。テキスト以外の文献も参照して、自分の理解を深めるとともに、聞いている人が理解できるようなプレゼンテーションを心がけること。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 イントロダクション・割当て
【第2回】
 履行不能 
【第3回】
 債務不履行の類型論
【第4回】
 弁済のプロセス
【第5回】
 弁済による代位
【第6回】
 演習問題
【第7回】
 債権侵害と不法行為
【第8回】
 利息制限法違反の効力
【第9回】
 損害賠償の範囲と判断枠組み
【第10回】
 安全配慮義務
【第11回】
 演習問題
【第12回】
 債権者代位権行使の要件
【第13回】
 詐害行為取消権の法的構成
【第14回】
 相殺の現代的機能
【第15回】
 演習問題