Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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法学 I 苧坂 和邦
2群  2単位
【二群】 09-1-1210-0591-04

1. 授業の内容(Course Description)
 現在わが国は、戦後の急激な社会の変化を経て、社会的にも経済的にも極めて多様で複雑な社会を構成している。人は一生を通じて、それぞれの段階でいろいろの法律に関わりを持っている。母子手帳の交付、戸籍への記載から始まって、保健や福祉、教育や職業教育、就職、結婚と家庭、就労と経済活動、停年等による退職、老後の生活と介護、相続などである。人はこのような個人が集まって社会を構成し、社会はその存続と維持のため規範を必要とした。法はこの社会の規範の1つである。法学は、このような法を対象として理論的体系的に研究する学問である。本科目においては、法を、人間生活との関わりのなかで人間社会の文化の一部としてとらえ、その概念、機能、発展、役割り等を、法律の体系(憲法、公法と私法、民法と刑法等)と一般的人生にそって、法律との関わりを概観し、法治国家の姿と法的な考え方を身につけさせる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1、将来、法律問題に遭遇してもまごつかない態度を身につけること。即ち、法律に親しみを持つ態度を身につけること。
 2、法が社会規範の1つであることを理解すること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 定期試験の結果90% 受講態度等10%を評価の基準とする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『現代法学入門』[第4版補訂版] 伊藤 正己・加藤 一郎 編 有斐閣双書 ¥1,200
 参考文献:『法と社会ー新しい法学入門ー』碧海純一 著 中公新書 ¥600 
      『法学入門(第5版補訂)』 末川 博 編 有斐閣双書 ¥1,400
      『新六法〈2009(平成21年版)〉』、『ポケット小六法』『ディリー六法〈2009(平成21年版)〉』
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 社会問題、ニュースに関心を持って多面的な見方をするとともに法律ではどうなるのかの見方をつけるよう心懸けてほしい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】・【第2回】
 オリエンテーション、法と社会
 (人生と法律との関わり、文化の一部としての法)
【第3回】
 法とは何か、
【第4回】
 法と道徳
【第5回】
 法と強制
【第6回】
 法の目的
【第7回】
 権利と義務
【第8回】
 法と裁判
【第9回】
 裁判の基準となるもの
【第10回】
 法の解釈
【第11回】
 法の体系 公法と私法
【第12回】
 法の体系 実体法の体系、法典
 (実定法、慣習法、判例 学説 条理)
【第13回】
 国家と法、国家と憲法、日本国憲法の基本原理
【第14回】
 犯罪と法
【第15回】
 春期講義の総括