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授業の内容(Course Description) |
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この授業では、前学期の法学概論Aに引き続き、田中 成明 教授の『法学入門』をテキストに用いて、その後半部分の、裁判制度や裁判の機能、法の解釈、リーガルマインド、法学教育、法律家等の諸項目について学んでいくこととする。
受講生の諸君は、既に法律学の諸分野についてある程度知識をもったものと思うので、ここでは、これからの法学教育のあり方や、その新しい方向の1つと思われる立法学あるいは法政策学という科目の法学における位置づけ等について、皆さんとともに考えるとともに、更に、ロー・スクール(法科大学院)の設置や裁判員制度等の司法改革の諸問題等にも触れてみたい。
なお、前学期に引き続いて、ジュリスト「法律事件百選」から事例を選び、具体的な事件との関連で講義を進める予定である。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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皆さんが法学を学ぶ意義を理解できるようにすることが目標である。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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原則として、定期試験により評価を行う予定であるが、授業中に課題を出して皆さんの考えを述べてもらうこと等も検討しており、その場合は、その結果も評価に加味する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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田中 成明 著 『法学入門』(有斐閣)
参考書として、ジュリスト900号『法律事件百選』(有斐閣)を用いる。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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できれば、受講者からの質問・意見等に基づいて授業を進めていきたいので、皆さんの積極的な授業への参加を期待している。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
法と裁判
【第2回】
我が国の裁判制度
【第3回】
裁判の機能
【第4回】
裁判の過程
【第5回】
法の解釈
【第6回】
法解釈の技法
【第7回】
法的思考とリーガルマインド
【第8回】
法学という学問
【第9回】
法学教育と法曹養成
【第10回】
法律家―裁判官・検察官・弁護士等
【第11回】
司法制度の改革
―国民に親しみやすい裁判の実現と法曹人口の拡大
【第12回】
国民の司法参加・裁判員制度
【第13回】
法の考え方と用い方
【第14回】
法の支配
【第15回】
今学期の総まとめ
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