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授業の内容(Course Description) |
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企業に就職する学生にとって、企業の運営や取引に関する法律を詳しく勉強することは有益である。この講義は、過去の実例又は実例に基づいて作成された事例を教材として、企業で必要な基本的な法律知識を取得することを目的とする。 経済法特講Aは主として国内の事例をテーマとし、Bは海外の事例を対象とする。 Aで教材となる事例は、経済法を中心として、商法、会社法、民法、知的財産権法、労働法などの分野における企業間の取引と企業内の法律関係に係るもので、諸君が就職したら当事者になるかもしれないものである。 事例はなるべく新しいものを採り上げる予定なので、企業に関するホットな話題を法律的に分析することができ、就職予定の最上級生だけでなく、これから就職を考える下級生にも有益であろう。 また、本年度は、講義形式のの授業を主体とするが、興味あるテーマがあれば、自分でまとめて発表することも可能である。その場合には、テストの受験又はレポートの提出を免除する予定である。期初にテーマを提示するので、希望者は申し出ること。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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第一段階としては、具体的な事例の法律的論理構成を理解すること、第二段階としては、それを通じて当該法律を体系的に理解することを目標とする。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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レポート又はテストの成績を中心に評価する。なるべく早い時期に、さらに具体的な評価基準を講義の中で説明する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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必要に応じてプリントを配布する。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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講義中に条文を引用し確認させるので、必ず『六法』を持参すること。テストを実施する場合には、『六法』を「持込み可」とするので、絶対に必要である。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ガイダンス 【第2回】 対象となる法分野の概要 【第3回】 販売価格を不当に低く設定したために独占禁止法違反とされた事例 【第4回】 独占禁止法違反となる募集広告の不当表示 【第5回】 競争力の弱い自社製品の市場シエアーをあげるために競争力の強い商品と抱き合わせて販売した事例 【第6回】 メーカーが卸売業者と小売業者との取引に係る価格等の条件を設定した事例 【第7回】 量販店が納入業者に対して商品の購入及び協賛金の支払を強要した事例 【第8回】 公共入札談合 【第9回】 株式の法的性質に係る事例 【第10回】 募集株式又は新株予約権の発行に係る事例 【第11回】 株主総会に係る事例 【第12回】 取締役の責任に係る事例 【第13回】 企業を巡る知的財産権に係る事例 【第14回】 企業と従業員の雇用契約に係る事例 【第15回】 春学期のまとめ
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