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授業の内容(Course Description) |
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現代の経済社会は各種の「企業活動」により支えられているが、「企業活動」の活性化・円滑化のための基本的枠組みを定める法として商法・会社法があり、実社会においては、私法の基本法である民法とともに、商法・会社法に関する基礎的知識が求められることが多い。
本授業では、商法第一編(総則)の規定を中心にして「個人企業」の存立・組織についての説明を行い、併せて、商法第二編(商行為)、会社法および民法との関係についても学ぶことにより、商法に関する基礎的理解を深めることを目的とする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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①商人および商行為という商法の基本概念を正しく理解するとともに、商号・商業帳簿・商業登記・商業使用人等に関する基本知識を身につけること
②商人(企業)を取り巻く関連法規の概要と企業活動とコンプライアンスの関係について一応の説明ができること
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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授業内試験(第15回目の授業中に実施)により評価する。なお、努力点として、授業中に行う小テスト(1~14回の授業中に3回実施)の評価点(35点限度)を加算する。
※ 授業内試験では「テキストと六法のみ持込可」とする。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキスト:『商法 I−総則・商行為(第3版補訂版)』 落合誠一・大塚龍児・山下友信著[有斐閣Sシリーズ]
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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○ 授業への出席を励行し真面目に受講すること
−授業中の私語は厳禁、遅刻・途中退室しないように心がけること
○ 授業には必ず「六法」を持参のうえ、随時、関連条文を確認しながら授業を聞くこと
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
<「商法総論講義」オリエンテーション − 授業の目的・成績評価方法 >
「私法」としての商法/商法の歴史と意義
【第2回】
商法の法源と適用順位
【第3回】
商法の基礎概念 −「商人」
【第4回】
商法の基礎概念 −「商行為」
【第5回】
商号(1)− 商号の意義
【第6回】
商号(2)− 商号権・名板貸責任
【第7回】
商業帳簿(1)− 会計に関する法規制/商業帳簿の意義と作成・保存義務
【第8回】
商業帳簿(2)− 会計帳簿・貸借対照表
【第9回】
営業活動の補助者(1)− 支配人・表見支配人
【第10回】
営業活動の補助者(2)− 支配人以外の商業使用人・代理商
【第11回】
企業情報の公示 − 商業登記
【第12回】
「営業」の譲渡
【第13回】
企業活動を取り巻く環境・関連法規/経済法・消費者法
【第14回】
企業活動と「企業倫理」「コンプライアンス」
【第15回】
「商法総論講義」のまとめ/「授業内試験」
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