Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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思潮文化論 II 濱田  陽
1群  2単位
【一群】 09-1-1310-0430-04

1. 授業の内容(Course Description)
 【事例篇:「宗教多元論」の切り口から、さまざまな思潮に接近する】
 秋期には、アメリカ、マザー・テレサ、日本、環境など、「宗教多元論」が新しい視点を提示できるトピックに焦点をあてる。
 一神教(キリスト教・ユダヤ教・イスラム教)やヒンドゥー教・仏教のリバイバル、宗教が関わる戦争・テロリズム(平和の対極)、先進国に根づよい無宗教・無神論の空気は、私たちにどのように関係しているのだろうか。また、各宗教と無宗教にまたがる共存の思考はいかに可能だろうか。
 こうした問いに向き合い、グローバル化する現代生活に欠かせない知識として、無宗教を含む宗教のリテラシーを身につけることをめざす。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「宗教多元論」に示唆的な事例について基礎的な理解をめざす。また、授業内で学んだ内容をふまえながら、自らが独自に考えた感想を交え、1000字以上の考察をまとめる力を身につける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席(55%)、期末試験(45%)を目安とする。期末試験のテーマは試験の2~3週間前に発表する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考文献
 『宗教多元主義を学ぶ人のために』間瀬 啓允 編、濱田 陽 他著、世界思想社、2008.(春期のテキスト)
 『共存の哲学−複数宗教からの思考形式』濱田 陽 著、弘文堂、2005.
 『環境と文明 新しい世紀のための知的創造』山折 哲雄 編、濱田 陽 他著、NTT出版、2005.

5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 きちんと出席し、ノートを取りながら授業に集中して理解を積み重ねていくことが、期末試験のために必要である。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】・【第2回】
 「宗教多元論の基礎」
【第3回】・【第4回】
 「アメリカの宗教多元状況~ガンディー・キング・オバマ」
 「宗教的原理主義とコスミック戦争」
【第5回】・【第6回】
 「マザー・テレサ研究」最新ドキュメンタリー映像
【第7回】・【第8回】
 「日本で有効性をもつ宗教多元論を考える」
【第9回】・【第10回】
 「映像授業」未定 
【第11回】~【第13回】
 「環境の思想と宗教多元論」
【第14回】・【第15回】
 「期末試験」「期末試験答案返却・全体講評」
 *以上の順序は入れ替わることがある。また、社会状況、国際情勢の変化に応じて、新しいトピックを加える。