Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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東洋思想 II 原田 二郎
選択  2単位
【日本文化】 09-1-1310-0435-12

1. 授業の内容(Course Description)
 「仏教文学研究 観音・地蔵を中心に」。
 仏教の思想と歴史を学ぶ。
 といっても漠然としてしまうので、広く親しまれている観音と地蔵というキャラクターについての文献を読んだり、また図像を鑑賞することを通じて、仏教的な発想とはどんなものか、中国・日本文化への影響・浸透をどうか、などを考える。
 後期は主に地蔵について紹介する。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 ・仏教的な発想や用語、またその歴史を学ぶ。
 ・人間にとって宗教とは何なのか、を考える。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末の試験と、随時の小テスト(進度を確認するため)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考:『岩波仏教辞典』1989年
源信『往生要集 上』『往生要集 下』岩波文庫ほか
井上 靖『星と祭 上』『星と祭 下』角川文庫
宮沢 賢治『ひかりの素足』新潮文庫ほか
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 遅刻・私語・携帯いじりなどをしないこと。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 仏教・大乗仏教(復習)
【第2回】
 「観音」という名称~原語と翻訳について
【第3回】
 観音像の形 ~「六観音」
【第4回】
 観音信仰の現場(2)琵琶湖北の「観音の里」と井上靖『星と祭』
【第5回】
 『西遊記』と観音~中国の観音像
【第6回】
 観音の国土と「補陀落渡海」
【第7回】
 地蔵菩薩概説~地獄の救済者、末法思想について
【第8回】
 地獄について(1)中国説話文学に見える冥府の世界
【第9回】
 中国の地獄観 ~『冥京図像』(1)
【第10回】
 中国の地獄観 ~『冥京図像』(2)
【第11回】
 地獄について(2)源信『往生要集』について
【第12回】
 日本の地蔵説話 ~『今昔物語』から(1)
【第13回】
 日本の地蔵説話 ~『今昔物語』から(2)
【第14回】
 『賽の河原地蔵和讃』と宮澤 賢治『ひかりの素足』
【第15回】
 まとめ ~ 救済者ということ