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授業の内容(Course Description) |
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「近代日本の人物と思想」を共通テーマに、ゼミナール形式で行う。
近代の日本人は、東洋と西洋の狭間で、自負心と揺れ動く自己認識とを抱え、さまざまに葛藤を繰り返してきた。近世にあっては、そうした葛藤を刺激される「他者」は中国だけであったが、近代になると欧米が更に加わり、情況は一層複雑化したのである。一方では、近代化の進展は輝かしい成果を生み、日本人の自負心を高めていったが、他方では、伝統が失われ、自分たちが自分たちでなくなっていくことへの不安も募っていった。しかし、東洋=伝統、西洋=進歩という図式は、概ね事実でありながら、完全に正確な認識というわけでもなかった。そこに、近代日本思想が置かれた問題の複雑さがあった。
今日の日本も、大きな意味では、同じような問題を抱えているといえる。私たちの祖先は、いったい何を考え、何を夢見て、何と格闘したのか。そうしたことについて詳しく調べ、各人なりに評価していくことで、先人たちの成功や失敗から学ぶこともできよう。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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「近代日本の人物と思想」について、調査・報告・分析できるようになる。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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報告を行い、期末レポートを出すことが、単位認定の必要最低条件である。成績評価の際には、これに加えて出席・平常点を重視する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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高坂 正顕『明治思想史』(燈影舎)
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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各人の報告と討論への参加がなければ成り立たない授業であり、充分な準備と積極的な姿勢が求められる。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
履修案内と受講者の自己紹介
【第2回】
報告課題と予定の決定、レジュメの書き方
【第3回】
調査・報告の仕方
【第4回】
研究の方法論
【第5回】
報告①
【第6回】
報告②
【第7回】
報告③
【第8回】
報告④
【第9回】
報告⑤
【第10回】
報告⑥
【第11回】
報告⑦
【第12回】
報告⑧
【第13回】
報告⑨
【第14回】
報告⑩
【第15回】
報告⑪
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