1. |
授業の内容(Course Description) |
|
物事をいろいろな角度からみてみること、美しく語られていることでも一度は疑ってみることなど、常識や先入観にとらわれずに、より広い視野から「教育(学)」について考えることができるようになってもらいたい。 例えば…これまでやってきた「学び」について、またこれからも続けていきそうな「学び」について、あらためて考え直してみる必要があるのではないか。もっとさまざまな「学び」の可能性があるのではないか。「教える」ことを通して子どもたちに成立させる「学び」とは…等々。 先に生まれた者として、教師として、親として、…何らかの形でなされる教育の営み(実践)を、よりよいものとしていくために、学んでいってほしい。 <教育学というのは、…「教えの学」であるよりは「学びの学」なのだ。> 授業を通じて少しでも皆さんの思考をゆさぶってみたいと考えている。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
1.常識や先入観、巷にあふれる「教育論」などにとらわれず、より広い視野から「教育(学)」について考えることができるようにする。 2.これまでの「学び」をふりかえり、<これからの「学び」の可能性>について考えられるようにする。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
講義中に書いてもらう感想文・コメント等を含む出席状況と、論述式の筆記試験を総合して評価する。(定期試験60%、出席状況等40%)
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
参考文献は、講義の中で随時紹介する。 教育学に強い関心のある方には、『教育学がわかる』(AERA MOOK 13、朝日新聞社)をあげておく。
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
高校までと違って人数の多い授業で戸惑うかもしれないが、この授業では自分の考えを述べて(あるいは書いて)もらうこと、また互いの考え等を交流しあうことをしてみたい。他の人の考えや私からのコメントをきいて、自分の考えと比べてみることが大事だと考える。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
初等教育学専攻生を対象とする「教育学入門」は、二人の教員で担当する。二クラスに分かれ、一方のクラスと他方のクラスとでは履修の順番が異なる(入門 I → II または II → I )が、できるだけ多様な教育(学)との出会いをしてもらいたいと考えたものである。教育学専攻生は、小山が I → II の順で担当する。 毎回何らかのことを考えてもらう手がかりとして、資料やVTR映像などを示すことからはじめるが、それらは、あえて以下には示していない。(教育学専攻と初等教育学専攻とで取り上げるもの、取り上げ方は異なる。また、出席者の状況・進み具合等によって、内容・計画は変わることがある) 【第1回】 オリエンテーション … 教育学科での4年間にむけて / 「今、私がここにいるのは・・・」 【第2回】 教育学とは…、教育学を学ぶとは… / 教育という名の営みとは 【第3回】~【第5回】 学校教育、教師、授業の吟味 ( 初等:「学級崩壊」を考える~ / 教育:教育の再生を考える~ ) 【第6回】・【第7回】 学ぶということ …「学び」の吟味 / 学力論議 【第8回】~【第10回】 教えるということ … いくつかの例をもとに 【第11回】・【第12回】 子どもという存在 … 他者としての子ども、子ども理解 【第13回】・【第14回】 子どもと教師 … 学び育ちあう関係 / 教えたがる教師 【第15回】 教育の可能性について
|