Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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国語科教育法 I 鈴木 博子
教職  2単位
【教職】 09-1-1330-0729-02

1. 授業の内容(Course Description)
 今、「ことばの力」が確かな学力を形成する基盤として、また人間関係を築く大事な要素として、再認識されている。他者と関わりながら自分を表現し、社会の中で「生きる力」を身に付けていくために「ことばの力」が改めて重視される中、国語科教育並びに教師に大きな期待が寄せられている。
 今年度より移行措置として実施される新学習指導要領にも、「思考力・判断力・表現力等の育成」が盛り込まれており、更に、改善事項として「言語活動の充実」が第一に挙げられ「言語力」の育成が強調されている。
 国語科教育法の授業では、「言語活動」重視の立場を踏まえつつ、中学校・高等学校における国語科教育の意義・在り方を確認し、併せて自己を的確に表現し、伝え合い、言語能力を高めるために国語科の指導法を研究していきたい。
 「国語科教育法I」の主な内容としては、①中学校・高等学校における国語科学習指導の基礎的な理論を構築する。②具体的な事例や教材による教材研究を行う。③教材研究に基づき、学習指導案を作成する。④グループ学習により学習指導案を検討し、模擬授業を行う。等々を予定している。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 中学校、高等学校における国語科教育の基本的な理論を構築し、具体的な事例や教材による教材研究、学習指導案の作成、模擬授業の実践等を通して、国語科教師としての自覚を高め、指導技術を身に付ける。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 課題論文、小論文、指導案等の提出物  40%
 模擬授業、発表等           30%
 出席状況               30%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 ・『中学校学習指導要領解説  国語編(平成20年9月)文部科学省』
 ・『高等学校学習指導要領解説  国語編(平成11年12月)文部省』
 ・資料プリント等
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 中・高等学校国語科教員免許取得希望者の受講とする。
 授業には必ず出席し、課題意識をもって、真剣に、意欲的に受講すること。
 課題論文、指導案等の提出物は、提出期限を必ず守ること。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ○「国語科教育法I」についてのオリエンテーション
  ・国語教育の現状と課題
  ・意識調査
【第2回】
 ○今、国語科教育に求められること
  ・学習指導要領の変遷と国語科教育
  ・課題整理
【第3回】
 ○国語科教育の課題と対策
  ・課題分析と対策
  ・意見交換
【第4回】
 ○「話すこと・聞くこと」の指導法
  ・グループ討論と意見発表
  ・教材研究 
【第5回】
 ○「書くこと」の指導について
  ・論理的な思考力と作文指導
  ・教材研究
  ・課題論文①
【第6回】
 ○「読むこと」の指導について①
  ・文学的な文章の読解指導
  ・教材研究
【第7回】
 ○「読むこと」の指導について②
  ・説明的な文章の読解指導
  ・教材研究
【第8回】
 ○「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」について①
  ・古典(古文、漢文)の指導
  ・教材研究
【第9回】
 ○「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」について②
  ・漢字、語句、表記、文法、
  ・教材研究
【第10回】
 ○単元の学習指導案作成
  ・説明的な文章教材
  ・グループによる検討
  ・課題論文②
【第11回】
 ○本時の学習指導案作成
  ・説明的な文章教材
  ・グループによる検討
【第12回】
 ○グループによる模擬授業の検討
  ・説明的な文章教材
  ・学習指導案の検討、整理
【第13回】
 ○代表グループによる模擬授業の実施①
  ・相互評価、意見交換
【第14回】 
 ○代表グループによる模擬授業の実施②
  ・相互評価、意見交換
【第15回】
 ○「国語科教育法I」のまとめ
  ・課題論文③
  ・自己評価