Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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総合演習 土屋 千尋
教職  2単位
【教職】 09-1-1330-1586-05

1. 授業の内容(Course Description)
 [教育職員免許法施行規則第6条第1項の付表の備考七]において、総合演習は「人類に共通する課題又は我が国社会全体にかかわる課題のうち一以上のものに関する分析及び検討並びにその課題について幼児、児童又は生徒を指導するための方法及び技術を含むものとする」となっている。これをうけて、本総合演習では、テーマを「多文化・多言語の中でいきる子どもたちのまなびを支援する」とさだめ、このテーマのもと、日常生活の中で、みずから課題を発見する、かんがえる、判断する、よりよい解決方法を考察する、ということを実践していく能力をやしなう。そしてその能力をいかして、子どもたちのまなびの支援へとつなげていく。日本語を第一言語としない子どもたち、複数の国や地域の間を移動する(せざるをえない)子どもたちが確実に増加している現在、そのような子どもたちとそうでない子どもたちが一緒に学校に在籍している状況をまず把握し、その状況の中で、双方の子どもたちを「ともに」教育していくことに焦点をあてる。以上の課題を、個人だけでとりくむのではなく、クラスメイトとのグループ活動をとおして、常に意見を交換し、人間関係を構築しながら、各自のまなびを共有していきたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 1.自分自身がうけてきた教育をふりかえり、客観的に考察する
 2.教師として、日本人・外国人をとわず、様々な背景をもった子どもたちがともにいきいきとまなびあえる学習環境づくりのこころがまえを身につける
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 平常点(授業へのとりくみ、課題提出)60% 期末試験(レポート)40%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:土屋 千尋 編『つたえあう日本語教育実習−外国人集住地域でのこころみ』明石書店
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 WebCTによる課題提出をもとめるので、情報処理センターにて、学内LANに接続可能なユーザID/パスワードを取得していること。第1回目の授業時にWebCTの登録手つづきをおこなうので、履修希望者はかならず出席すること。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション、講義の目的、「まなび」と「勉強」のちがいについてかんがえる
【第2回】
 コミュニケーション能力養成のためのグループ・アクティビティ その1
【第3回】
 第2回のふりかえりと考察
 コミュニケーション能力養成のためのグループ・アクティビティ その2
【第4回】
 第3回のふりかえりと考察
 コミュニケーション能力養成のためのグループ・アクティビティ その3
【第5回】
 第4回のふりかえりと考察
 日本社会において、多文化・多言語のなかでいきる子どもたちの現在をしる
【第6回】
 第5回のふりかえりと考察
 公立学校のとりくみ  その1 
【第7回】
 第6回のふりかえりと考察
 公立学校のとりくみ  その2 
【第8回】
 第7回のふりかえりと考察
 日本の学校文化についてかんがえる その1
【第9回】
 第8回のふりかえりと考察
 日本の学校文化についてかんがえる その2
【第10回】
 第9回のふりかえりと考察
 しつけと教育 その1 家庭 
【第11回】
 第10回のふりかえりと考察
 しつけと教育 その2 地域社会
【第12回】
 第11回のふりかえりと考察
 海外における移民の子どもたちの教育の事例
【第13回】
 第12回のふりかえりと考察
 JSL教育の実際 その1
【第14回】
 第13回のふりかえりと考察
 JSL教育の実際 その2
【第15回】
 全体のふりかえりとまとめ