Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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障害児教育指導B 吉田 昌義
選択  2単位
【教育】 09-1-1330-1616-03

1. 授業の内容(Course Description)
 「特別支援教育を推進するための制度の在り方について」(答申)が、平成17年12月に中央教育審議会より出された。障害のある幼児児童生徒の教育は、従来考えられてきた特別な教育の場から一人一人の特別な教育的ニーズに応じたものに変わってきた。さらに、視覚障害、聴覚障害、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、言語障害、情緒障害に加えて、学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、高機能自閉症が、特別支援教育の対象となった。約1.5%の児童生徒を対象とした教育から、約7~8%の児童生徒を対象とした教育に変わってきている。
 特に、学校教育法が改正され、平成19年4月1日から、従前の「特殊教育」は「特別支援教育」へ、「盲学校、聾学校及び養護学校」は「特別支援学校」へ、「特殊学級」は「特別支援学級」へと変わった。
 本授業においては、知的障害の児童生徒に対する指導を中心としつつ、併せて、知的障害と肢体不自由を併せる児童生徒への実際的な指導方法などについて、講義及び教材等の開発などを行い、特別支援学校の教員としての基礎を学ぶ。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 知的障害の児童生徒に対する指導や知的障害と肢体不自由を併せる児童生徒への実際的な指導方法を学び、適切な教材等の開発などを理解する。また、実態把握と個別の指導計画作成について理解する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 レポート(3回)、教材研究、指導計画、指導案40%、試験60%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 ・『特別支援学校学習指導要領(平成21年)
  ―総則編―(幼稚部・小学部・中学部・高等部)』文部科学省
 ・『特別支援学校学習指導要領(平成21年)解説
  ―各教科・道徳・特別活動編―』文部科学省
 ・『特別支援学校学習指導要領(平成21年)解説
  ―自立活動編―』文部科学省 
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 特別支援学校(知的障害)・特別支援学級の参観、ボランティア活動に積極的に参加してほしい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション(授業の計画・進め方・評価等について)
 特別支援学校の新しい動向
   資料をもとに意見交換  レポート提出
【第2回】
 特別支援学級の教育について(1)(講義)
  特別支援学級の対象・通級による指導の対象
  教育の特色
【第3回】
 特別支援学級の教育について(2)(講義)
  特別支援学級の指導内容
【第4回】
 指導計画と指導案づくり(1)
  特別支援学校(知的障害)
【第5回】
 特別支援学校(知的障害)の授業参観
  レポート提出
【第6回】
  指導計画と指導案づくり(2)
  特別支援学校(知的障害と肢体不自由の重複を含む)
【第7回】
  指導計画と指導案づくり(3)
  特別支援学校(知的障害と肢体不自由の重複を含む)
【第8回】
 知的障害児のための教材・教具づくり(1)
  (知的障害と肢体不自由の重複を含む)
【第9回】
 知的障害児のための教材・教具づくり(2)
  (知的障害と肢体不自由の重複を含む)
【第10回】
 教材・教具づくりと発表(3)
  (知的障害と肢体不自由の重複を含む)
  レポート提出
【第11回】
 教材づくり(1)
  パネルシアター等
【第12回】
 教材づくりと発表(2)
  パネルシアター等、レポート提出
【第13回】
 特別支援教育について
  (LD、ADHD、高機能自閉症等の指導)
  ・LD等の状態像・診断基準・行動と指導法
【第14回】
 個別の教育支援計画について①(講義)
  ・実態把握の内容と方法・留意事項
【第15回】
 個別の教育支援計画について②(講義)
  ・個別の教育支援計画、個別の指導計画(移行支援計画)・まとめ