Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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教育心理学A 岡田 守弘
選択必修  2単位
【教育】 09-1-1330-1792-03

1. 授業の内容(Course Description)
 教育心理学の諸領域について概観し、教育心理学における諸原理を学び、教育実践や学校教育現場における諸課題・問題と関連させて教育心理学的な見方(センス)を身に付けるとともに、教育心理学的視点の効用と限界について理解することを目的とします。
 発達、教授・学習、人格・適応・社会、測定・評価のうち、教育心理学Aにおいて取り上げる領域は、子どもの問題、学習・教授過程、知的能力、学力と学習指導です。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 子どもの発達・学習過程や生活・行動を理解して、様々に論議されている教育課題の本質を把握するとともに、教育心理学的な視点に基づく対処・解決方策を考えだすことができる資質を身に付けることを目標とします。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業への出席状況、授業中の小課題、学期末テストを総合して評価します。
 なお、1/3以上の欠席の場合は、不合格とします。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 参考図書:大村彰道編著 『教育心理学 I 』(東大出版会)
      下山晴彦編著 『教育心理学II』(東大出版会)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 教育科学を学ぶ学生として、心理学概論、発達心理学、学校カウンセリングを履修(あるいは履修中)していることが望ましい。その上で、子どもたちの発達過程や教育に関わる諸課題・問題や学校教育に関心を持ち、授業に積極的に参加してください。
 なお、教育心理学の全領域を学ぶことが望ましいので、教育心理学A、B(いずれも岡田担当)を通年で履修してください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ・オリエンテーション
 教育心理学とは、教育心理学の必要性、技術か芸術か
【第2回】
 ・子どもの問題とは(1)
 子ども社会の問題、現代的課題と子どもをめぐる環境
【第3回】
 ・子どもの問題とは(2)
 不登校、いじめ、暴力行為、学力低下、非行
【第4回】
 ・子どもの問題とは(3)
 学校・家庭・地域における諸問題、相互的関係の理解
【第5回】
 ・学ぶとは(1)
 学習の定義、学習過程、学習理論、行動論、認知論
【第6回】
 ・学ぶとは(2)
 学習の規定因、レスポンデント条件付け、オペラント条件付け、観察学習
【第7回】
 ・学ぶとは(3)
 学習成立の条件、動機付けの必要性、内発的動機付け、原因帰属と統制感
【第8回】
 ・学ぶとは(4)
 学習方法と教授法、応答的環境、知識と学び
【第9回】
 ・知的な能力と学習水準の個人差を知る(1)
 知能の定義、知能テストの歴史、様々な知能テスト
【第10回】
 ・知的な能力と学習水準の個人差を知る(2)
 知的能力と学習水準、学業促進と不振、個人差の意味
【第11回】
 ・学力とは(1)
 学力とは、学力の測定、標準学力テスト
【第12回】
 ・学力とは(2)
 学力テストによる位置づけ、学習環境と学力水準
【第13回】
 ・教えるとは(1)
 学習指導法のモデル、指導の形態、適正処遇交互作用
【第14回】
 ・教えるとは(2)
 個に応じた教育、教科指導と生きる力、ゆとり教育と総合的な学習
【第15回】
 ・まとめ