Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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第二言語習得理論 II 川手 恩
選択  2単位
【教育】 09-1-1330-1879-02

1. 授業の内容(Course Description)
 第二言語、及び第二言語習得とは何か。また、それは如何になされるのか。これらの疑問に答えるため、本講義では、第二言語習得の基本概念を様々な視点から考察してみる。具体的には、第二言語や外国語習得過程における様々な問題をとりあげ、日本語や英語などを第二言語、もしくは外国語として習得する際の、学習者言語(中間言語)について考えてみる。また、第二言語や外国語習得を神経言語学的視点(言語と脳)からも考えてみる。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 本講義の目的は、第二言語や外国語習得過程における様々な問題を紹介し、如何にしてそれらの問題を克服し、習得を容易にするかを考えてみるところにある。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末レポート(期末試験に代わるレポートの提出)50%、クイズ20%、口頭発表10%、授業参加20%(積極的にクラス活動に参加すること)
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
    テキスト:大石晴美『脳科学からの第二言語習得論』昭和堂
参考文献:ロッド・エリス(牧野高吉訳)(2003)『第二言語習得のメカニズム』筑摩書房
レスリー・M・ビービ(島岡丘監修)(2002)『第二言語習得の研究』大修館書店
佐久間淳一、町田健、加藤重弘(2004)『言語学入門』研究社
ロッド・エリス(金子朝子訳)(2003)『第二言語習得序説』研究社(第2刷)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
(1) 決められた範囲をきちんと読み、講義に出席すること
(2) やむおえない事情で講義を欠席する時は事前にメイルにて連絡すること
(3)授業計画は、必要に応じて調整されることもある。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義の概要
 ニーズ分析
【第2回】
 第二言語習得とは
 第二言語習得で取り上げられる問題
【第3回】
 第二言語習得研究のための枠組み
 学習者言語
【第4回】
 学習者の誤りと誤答分析I(学習者言語のサンプルと誤りの確認)
【第5回】
 学習者の誤りと誤答分析II(誤りの記述と説明)
【第6回】
 学習者の誤りと誤答分析III(誤りの評価と誤答分析の限界)
【第7回】
 第二言語習得の順序と道筋I(発達パターンの調査方法)
【第8回】
 第二言語習得の順序と道筋II(L1とL2習得を比較しての発達パターン)
【第9回】
 学習者言語の語用論的特長I(発話行為と発話の意味)
【第10回】
 学習者言語の語用論的特長II(学習者言語の発話内行為)
【第11回】
 復習
 復習クイズ 
【第12回】
 学習者言語と脳の役目
【第13回】
 学習者言語における多様性の類型と理論的展望
【第14回】
 学習者言語の自由な多様性と組織的な多様性
【第15回】
 口頭発表