Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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日本史籍講読4A− I 南  啓治
選択必修  2単位
【史】 09-1-1340-0511-07

1. 授業の内容(Course Description)
 日本近世史に関する、いくつかの重要な史籍を取り上げ、その著者およびその史籍が成立した時代背景、その内容と特色、史料価値などについて解説する。また、それらの中の史籍を一つ取り上げ、実際に読み進めることによって、その史籍の具体的内容についても理解し、それを通して日本近世史に対する研究方法をも会得できるようにする。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 日本の近世、その中とくに江戸時代に編集成立した重要史籍の成立とその時代的背景を理解することができたか。加えて、その史籍成立にかかわった著者や関係人物の、歴史に対する考え方や、その史籍の史料的価値を理解できたか。また、松平定信の自叙伝『字下人言』の成立事情やその史料的価値および講読部分の内容を理解できたか。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末に実施するペーパーテストにより成績評価(90%)するが、その際毎回講義時にとる出欠の状況(10%)をも考慮する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキスト:『宇下人言』のコピーを配布する。
 参考文献:その都度教室で紹介する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 (1)本講義の全体的ガイダンス
【第2回】
 (2)日本近世史の主な史籍
  a.『本朝通艦』について
【第3回】
  b.『大日本史』について
【第4回】
  c.『読史余論』について
【第5回】
  d.『徳川実紀』について
【第6回】
  e.『日本外史』について
【第7回】
  f.『大勢三転考』について
【第8回】
  g.『宇下人言』について
【第9回】~【第15回】
 (3)松平定信の自叙伝『宇下人言』を天明7(1787)年の記事から通読する。