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授業の内容(Course Description) |
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日本における政治思想の展開を概観するが、とくに江戸時代の政治思想を中心に講義する。いうまでもなく、徳川時代の思想界を支配したのは儒教であり、とくに朱子学派は、幕府によって正統的地位を認められ、長きにわたって思想界に少なからず影響力をおよぼした。この幕藩体制イデオロギーともいうべき朱子学派がどのように導入され、その思想がどのような社会の現実と合わなくなり、それを補強するためにどのような学派が立ち現れ、しかし、それにもかかわらず衰退に向かわざるを得なかったか、その過程を実証的に追究する。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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日本における政治思想の展開を、宗教・学問・思想家の著作や言動を通して、具体的に理解・修得できたか。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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学期末に実施するペーパーテストにより成績評価(90%)するが、その際毎回講義時に出席用紙を配布してとる出欠の状況(10%)をも考慮する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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テキストは使用しない。 参考文献:丸山 真男 著 『日本政治思想史研究』(東大出版会)、 日本思想大系87 『徂徠学派』(岩波書店)、 日本思想大系40 『本居宣長』(岩波書店)、 日本思想大系45 『安藤昌益・佐藤信淵』(岩波書店)、 日本思想大系53 『水戸学』(岩波書店)、 佐藤 昌介 著 『洋学史研究序説』(岩波書店)、 日本思想大系54 『吉田松陰』(岩波書店)など
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 ③前(春)期講義の要約及び講義内容 【第2回】~【第4回】 (3)近世以後の政治思想 c.国学 ―とくに本居宣長の思想を中心として 【第5回】 d.安藤昌益の思想 【第6回】~【第8回】 e.洋学思想 洋学の発達・シーボルト事件・蛮社の獄 【第9回】・【第10回】 (4)幕末・維新の政治思想 f.水戸学 g.佐久間象山の思想 h.吉田松陰の思想 【第11回】・【第12回】 i.高杉晋作・大久保利通の思想 【第13回】・【第14回】 (5)近代政治思想 j.その展望 【第15回】 ⑤後(秋)期講義のまとめ
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