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授業の内容(Course Description) |
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アレクサンドロス大王に関する基本史料を読み、史料解釈と研究の方法を習得する。
アレクサンドロスの伝記は、まとまった形では5編が現存するが、いずれもローマ時代に書かれた作品であり、それらの中には、大王の死後数百年の間に積み重なったさまざまな伝承や神話が加わっている。
この授業では、複数の大王伝を比較しながら、事実と伝承の間に分け入り、どのようにすれば大王の実像に迫ることができるかを実地に経験してもらいたい。
なお、春期の西洋史特講1Aを履修することを前提とする。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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テキストの読解と史料解釈の方法を習得し、発表と討論ができること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席50%、討論への参加50%
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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森谷 公俊『アレクサンドロスの征服と神話』講談社
森谷 公俊『王宮炎上』吉川弘文館(指定図書を利用)
アッリアノス『アレクサンドロス大王東征記(上)』岩波文庫
プルタルコス『アレクサンドロス伝』(授業用テキストを配布する)
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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毎回、指定された箇所を読み、発表の準備をしてくること。
黙って座っているだけの者は欠席と見なす。
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6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
オリエンテーション
【第2回】~【第3回】
フィリッポス暗殺事件とアレクサンドロスの即位
【第4回】
テーベの反乱と破壊
【第5回】
グラニコスの会戦
【第6回】
小アジアの征服とゴルディオンの結び目伝説
【第7回】
イッソスの会戦とペルシアの王族女性たち
【第8回】
テュロス包囲戦
【第9回】
エジプトの平定とアモンの神託
【第10回】~【第11回】
ペルセポリス炎上事件の真相
【第12回】
東方協調路線とその矛盾
【第13回】~【第14回】
跪拝礼の導入と歴史家カリステネスの最期
【第15回】
中央アジアの平定
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