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授業の内容(Course Description) |
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アレクサンドロス大王に関する研究を通じて、歴史史料の読み方と基本的な研究方法を学ぶことを目的とする。 アレクサンドロスは世界史上最も有名な人物の一人であり、その足跡はギリシアからインドに至る広大な領域にまたがる。また伝記史料も後世の伝説も、古代の人物としては異例なほど豊富に残されている。それゆえ大王についての研究は、広汎な時間と空間に及ぶだけでなく、事実と伝承、歴史と個人のかかわり等、歴史学研究の基本問題を考える上でも絶好の材料を提供してくれる。この講義では、大王研究の基本文献を読みながら、歴史学の本当の面白さを味わってもらいたい。
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授業の到達目標(Course Objectives) |
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研究書を自分で読み、史料解釈の基本的な方法を学ぶこと
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成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(授業内レポート)20% 2回のミニレポート30% 試験50% ミニレポートを1度も提出しなかった者には、試験の受験資格を認めない
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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森谷 公俊『アレクサンドロスの征服と神話』講談社、2007年、2,300円
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業内レポートの提出をもって出席点とするので、毎回休まずに出席すること。 授業中に携帯電話を鳴らしたら、その場で起立させて謝らせる。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 オリエンテーション アレクサンドロス研究の史料と方法 【第2回】 古代ギリシアとペルシア帝国 【第3回】 マケドニア王国史 【第4回】 フィリッポス2世 【第5回】 アレクサンドロス大王の肖像 【第6回】 小アジアのギリシア世界 【第7回】 アレクサンドロスの戦争 【第8回】 エジプトとバビロン 【第9回】 ペルセポリス炎上事件 【第10回】 中央アジアからインドへ 【第11回】 大王神話の形成 【第12回】 アレクサンドロス帝国の実像 【第13回】 後継者戦争とヘレニズム諸王国の形成 【第14回】 歴史の中のアレクサンドロス 【第15回】 授業内試験
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