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授業の内容(Course Description) |
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古典古代とルネサンスとのかかわりをテーマとする。
ルネサンスが古典古代すなわち古代ギリシア・ローマ文化の復興であるのは周知のことである。しかし、古代文化の何が、いつ、誰によって、どのように復活したのかは、教科書や概説書ではそれほど具体的には語られない。
この講義では、古典古代とルネサンスとのダイナミックな関係を、詩文・歴史・哲学・雄弁術・美術など、多方面にわたる素材を用いて具体的に明らかにしていく。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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異なる二つの文化の創造的な関係を、具体的な史料によって理解し、正確に説明できるようにすること。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席(授業内レポート)20%、2回のミニレポート30%、試験50%
ミニレポートを1度も提出しなかった者には、試験の受験資格を認めない
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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毎回プリントを配布する。
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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授業内レポートの提出をもって出席点とするので、休まずに出席すること。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】
オリエンテーション
古代の書物はいかにして後世に伝えられたか
【第2回】
自由学芸とその伝統:アウグスティヌス
【第3回】
雄弁術の系譜:キケロからペトラルカへ
【第4回】
市民的人文主義:フィレンツェ書記官長たち
【第5回】
新プラトン主義の哲学:フィティーノとプラトン・アカデミア
【第6回】
ボッティチェリの絵画と古代文学:「ヴィーナスの誕生」「春」
【第7回】
フィレンツェの祝祭における古典古代
【第8回】
マキアヴェリ『ローマ史論』とリウィウス(その1)
【第9回】
マキアヴェリ『ローマ史論』とリウィウス(その2)
【第10回】
詩か絵画か:ラオコオンの彫刻
【第11回】
ヴィンケルマンと古代美術史の創始
【第12回】
エラスムスの人文主義
【第13回】
古代ギリシアの女性の衣装(その1)
【第14回】
古代ギリシアの女性の衣装(その2)
【第15回】
授業内試験
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