Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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西洋史特殊講義1A− II 森谷 公俊
選択必修  2単位
【史】 09-1-1340-0538-10

1. 授業の内容(Course Description)
 古典古代とルネサンスとのかかわりをテーマとする。
 ルネサンスが古典古代すなわち古代ギリシア・ローマ文化の復興であるのは周知のことである。しかし、古代文化の何が、いつ、誰によって、どのように復活したのかは、教科書や概説書ではそれほど具体的には語られない。
 この講義では、古典古代とルネサンスとのダイナミックな関係を、詩文・歴史・哲学・雄弁術・美術など、多方面にわたる素材を用いて具体的に明らかにしていく。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 異なる二つの文化の創造的な関係を、具体的な史料によって理解し、正確に説明できるようにすること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席(授業内レポート)20%、2回のミニレポート30%、試験50%
 ミニレポートを1度も提出しなかった者には、試験の受験資格を認めない
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 毎回プリントを配布する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業内レポートの提出をもって出席点とするので、休まずに出席すること。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション
 古代の書物はいかにして後世に伝えられたか
【第2回】
 自由学芸とその伝統:アウグスティヌス
【第3回】
 雄弁術の系譜:キケロからペトラルカへ
【第4回】
 市民的人文主義:フィレンツェ書記官長たち
【第5回】
 新プラトン主義の哲学:フィティーノとプラトン・アカデミア
【第6回】
 ボッティチェリの絵画と古代文学:「ヴィーナスの誕生」「春」
【第7回】
 フィレンツェの祝祭における古典古代
【第8回】
 マキアヴェリ『ローマ史論』とリウィウス(その1)
【第9回】
 マキアヴェリ『ローマ史論』とリウィウス(その2)
【第10回】
 詩か絵画か:ラオコオンの彫刻
【第11回】
 ヴィンケルマンと古代美術史の創始
【第12回】
 エラスムスの人文主義
【第13回】
 古代ギリシアの女性の衣装(その1)
【第14回】
 古代ギリシアの女性の衣装(その2)
【第15回】
 授業内試験