Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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日本史 I 小林 昌二
1群  2単位
【一群】 09-1-1340-1715-01

1. 授業の内容(Course Description)
 本講義は、日本史をいくつかの時代に分ける時代区分に基づいて、現代に生きる私たちの未来を、過去の歴史の中から展望します。
 とくに身近な里郷(サト)や村(ムラ)、郡、国、国家という視点から各時代の歴史をたどろうとします。
 なお国家間の紛争が少なくない昨今、そこには種々の矛盾を背負ってさまざまな国家や地域がそれぞれの歴史を背負って存立しているとの理解が大切です。
 過去を負った現代の対立から和解の未来をいかに生み出すか、和解の基礎には相互の歴史への理解が必要であるとされます。また相手を知ること以上に自らの歴史を理解する必要もあります。
 本講義では、列島に展開した地域社会としての身近な里郷(サト)や村(ムラ)と郡、国、国家がどのように推移してきたかを軸に、列島の原始から16世紀までを概観します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 列島に展開した地域社会としての身近な里郷(サト)や村(ムラ)と郡、国、国家が、どのように推移してきたかの基本について、列島の原始から16世紀までを理解し、関連する、ごく基礎となる歴史名辞や年次を身につけることに目標をおきます。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 第1に、各回の授業での講義感想文などが真摯に記載され、提出されているか、授業出席点として30%、
 第2に、小テスト(1~3回を計画、なお回数は受講生数による)70%、計100%で成績を評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 【テキスト】特になし
 【参考書】網野 善彦『日本社会の歴史 上』『日本社会の歴史 中』『日本社会の歴史 下』(岩波新書)
朝尾 直弘ら『要説 日本歴史』(東京創元社)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 主に復習して、受講中に扱われた問題に沿って、参考書などによって当該時代の背景を調べ、事実関係の理解を得るように努めてください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 歴史とは何か、日本歴史の時代区分を解説し、小テストの説明をする。
【第2回】
 弥生環濠集落と国(クニ)
【第3回】
 国主(クニヌシ)から国造(クニノミヤッコ)へ
【第4回】
 列島の古代国家ー飛鳥から藤原京へー
【第5回】
 奈良朝の政治、(受講生か少ない場合、第一回小テスト)
【第6回】
 摂関政治と承平・天慶の乱
【第7回】
 王朝の国家
【第8回】
 治承寿永の内乱
【第9回】
 権門・顕密体制
【第10回】
 モンゴルの襲来(受講生の少ない場合、第二回小テスト)
【第11回】
 双頭の室町幕府
【第12回】
 惣村の一揆
【第13回】
 信長の天下布武
【第14回】
 秀吉の平和令
【第15回】
 秀吉の唐(から)御陣(第三回、あるいは受講生の多い場合第一回小テスト)