Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

ひとつ前のページへ戻る 教授名で検索

 
日本史籍講読5A− II 小林 昌二
選択必修  2単位
【史】 09-1-1340-1715-06

1. 授業の内容(Course Description)
 本授業は、日本史史籍講読5A− I に続くものです。
 日本古代史の史籍で平安初頭に編纂された編年史料の『続日本紀』をテキストとして、順次に精読していきます。今年度は、最初の8世紀初めの和銅3年正月朔条から始めます。毎回の精読の進度は、テキスト1頁程度です。
 本授業の目的は、聴講者における次の主な力量の涵養です。
  ①上記テキストの読解方法を知り、読解力を養う。
  ②テキスト記載の古代史の具体的な知識力を養う。
  ③テキスト記載に関連する領域への関心と知識力とを養う。
  ④テキスト以外の史籍への応用力を養う。
 これらの能力を涵養するために本講読の進行に当たって、受講者は、テキストについて毎時の該当個所を予習して聴講しなければなりません。
 授業では、出席簿順に該当個所を素読し、内容の理解を述べることをもとにして進め、その上で素読の当否や内容理解の解説を行います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 日本古代史料を読み下すことが一応できること、及びその内容の理解がある程度できることを目的にします。
そのためには、日本史史籍購読5A− I での達成に加えて、次の点を具体的目標におきます。
 ① 古代人名の読み方になれる。古代人名辞典を引いて調べる。
 ② 古代制度や社会の用語になれる。国史大辞典などを引いて調べる。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 第1に、各回の授業で予習がなされているか、授業出席点として50%、
 第2に、小テスト50%、計100%の方法で成績を評価します。 
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 黒板 勝美 校訂『新訂増補国史大系「続日本紀」前編』(吉川弘文館)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 必ず予習して出席して下さい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 テキストの解説と授業の進め方について説明する
【第2回】
 巻第五和銅三年正月朔条~同三年四月癸卯条
【第3回】
 和銅三年五月甲申条~和銅四年四月乙未条
【第4回】
 和銅四年五月辛亥条~和銅四年七月壬午条
【第5回】
 和銅四年八月丙午条~和銅四年十月甲子条、第一回小テスト
【第6回】
 和銅四年十一月甲戌条~和銅五年三月戊子条
【第7回】
 和銅五年四月丁巳条~和銅五年六月乙巳条
【第8回】
 和銅五年七月壬午条~和銅五年九月己丑条
【第9回】
 和銅五年十月丁酉条~和銅五年十二月丁巳条
【第10回】
 巻第六和銅六年春正月戊辰条~和銅六年二月丙辰条、第二回小テスト
【第11回】
 和銅六年三月壬午条~和銅六年四月丁巳条
【第12回】
 和銅六年五月甲子条~和銅六年六月乙卯条
【第13回】
 和銅六年秋七月丙寅条~和銅六年十二月甲巳条
【第14回】
 銅七年春正月壬戌条~和銅七年二月壬寅条
【第15回】
 和銅七年閏二月戊午条~和銅七年四月辛巳条、第三回小テスト