Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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文章表現 II 影山 好一郎
選択必修  2単位
【史】 09-1-1340-1840-10

1. 授業の内容(Course Description)
 前期の「授業の概要」と同じであるが、本授業は、応用編として組み立てる。因みに、論文作成、レポート作成、各種面接、学会発表等に関する表現力向上のための実務的指導を行なう。
 ことに、論文の書き方の有効な方法を身につけることは、卒業後に就職した際に、信頼性の高い有効な仕事をすることと同じである。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 論文とレポートとの違いをしっかりと掴むこと。論文作成法を可能な限り具体的に身につけなければならない。また、各種面接、学会発表等に際して、自信をもって対応できること。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業参加は重要であり毎回出席をとる。応用編であるので、集中的に教材及び優秀論考を読みこみ、極力、その論考の長所や教訓を汲み取り、自己の表現力の向上に生かす必要がある。
 後半においては、自らのテーマを選ばせ、それに見合ったレポート作成法、論文作成法などを指導し、成果をもって、教員主導による討議、指導を行なう。各種面接、学会発表等に関しては、相応のガイド等を参考にしつつ指導を行なう。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 ○ 福沢諭吉『学問のススメ』
 本書は、明治五年から九年にわたり、断続しつつ出版された本だが、著者福沢は、この時期に如何なる動機で、何故“学問のすすめ”として世に問うたのか、その時代背景と福沢が受けた影響、本書に込められた真意を把握する。本書は、その学生の分析成果を、第三者に分りやすく表現するには、適当な教材である。
 なお、授業後半の、学生それぞれの選択テーマに関しては、担当教員に相談・調整を行なう。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 生きた思考と表現法を身につけるには、できるだけ多くの場数を踏む必要があり、教室のみではなく、機会を捉えて、意識を高め、積極的に鍛錬に励んで欲しい。
具体的な指導項目…極力、理論と実践のマッチングの努力を期待したい。
 (1)話すということ、言葉のもつ意義
 (2)考えるということの意義
 (3)話したい、話す内容の組み立て方
 (4)分析・調査の方法
 (5)総合の方法
 (6)文章の形式
 (7)論文の書き方
 (8)表現に際しての留意事項
  * 主語―述語の完結性
  * 話しの順序の妥当性
  * 接続詞
  * 反復用語の配慮
  * 文の長さ
  * 表現に際しての断言と曖昧さ
  * 話し言葉と書き言葉
  * 使用する漢字、用語
  * 話術(姿勢、声量、間のとり方、目線など)
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション(授業目的、到達目標、授業法などの説明)
 教材(福沢諭吉『学問ノススメ』)の輪読計画、発表討議法の説明
 学生選択の自由論題に対する研究と発表の説明
【第2回】
 指導内容
 (1)話すということ、言葉のもつ意義
 (2)考えるということの意義
 (3)話したい、話す内容の組み立て方
 (4)分析・調査の方法
 (5)総合の方法
 (6)文章の形式
 (7)論文の書き方
 (8)表現に際しての留意事項
【第3回】
 『学問ノススメ』の輪読と発表(1)
【第4回】
 『学問ノススメ』の輪読と発表(2)
【第5回】
 『学問ノススメ』の輪読と発表(3)
【第6回】
 『学問ノススメ』の輪読と発表(4)
【第7回】
 『学問ノススメ』の輪読と発表(5)
【第8回】
 『学問ノススメ』の総合討議と発表等に対する教訓
【第9回】
 学生自由テーマの研究成果と発表(1):例自己の短い研究テーマを選定する(グループ・個人)
【第10回】
 学生自由テーマの研究成果と発表(2):同上
【第11回】
 学生自由テーマの研究成果と発表(3):同上
【第12回】
 学生自由テーマの研究成果と発表(4):同上
【第13回】
 学生自由テーマの研究成果と発表(5):同上
【第14回】
 学生自由テーマの研究成果と発表(6):同上
【第15回】
 「文章表現」講座のまとめ