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授業の内容(Course Description) |
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言語や風習を異にする地域社会に対する歴史的理解は、自らの社会を再認識するためにも重要なことでありますが、国境の垣根がますます低くなり、異文化交流と共生が日常的なものとして現出しつつある今日においては、より直接的な必要性が生じています。とりわけ近隣の国々に対する深い理解と共感は丁寧に培っていかなければならないものでしょう。 中国はヨーロッパに匹敵する空間規模を持ちながら、ひとまとまりの帝国として悠久の歴史時間を持続させた希有な存在であります。本講義ではこの中国を中心にすえて、人・物の移動、周辺地域との交流・摩擦を概観しようとするものであります。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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歴史学の基本的な方法論を理解すること。 中国史を中心に世界史的視野をつちかうこと。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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出席率6割を受験資格とします。 期末試験の成績と授業中の小テスト・課題の成績を加味して総合的に評価します。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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プリント配布。 参考文献は授業中に適宜提示します。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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配布プリントはきちんと保管して授業に携帯すること。 疑問点は遠慮をせずにその場で質問してください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 歴史の座標軸(時代区分について) 【第2回】 歴史叙述(歴史書のスタイル) 【第3回】 伝説と史実(歴史書と史跡発掘)1 【第4回】 伝説と史実(歴史書と史跡発掘)2 【第5回】 諸子百家の時代 【第6回】 始皇帝の統一 【第7回】 『史記』「貨殖列伝」の世界 【第8回】 劉向『列女伝』の世界 【第9回】 三国鼎立 【第10回】 仏教の伝播と変容 【第11回】 清談の世界 【第12回】 門閥貴族の社会 【第13回】 唐の多文化性 【第14回】 唐宋変革とは 【第15回】 まとめ
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