Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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コミュニケーションの社会学 石井 秀夫
選択  2単位
【社会】 09-1-1350-0039-02

1. 授業の内容(Course Description)
 われわれの生活はあらゆる意味で対人関係を基礎に成り立っている。友人や教師などとの日常的な対人関係はもちろんのこと、ものの見方や考え方、さらには感情や感覚など、われわれ自身の生き方も他者との関係の中で形成される。この講義では人間存在の基礎となっている対人関係の基本的構造を理解し、病的な対人関係とは何か、健康で生産的な対人関係とは何かについて考える。それゆえ、コミュニケーションについてのハウツー的な技法やその類型化について論じることは少ない。なお、この講義は「アイデンティティの社会学」の続編をなしている。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 さまざまな人の生き方について理解を深めるとともに、自分の生き方についても反省できるようにする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 成績評価は論述式試験でおこなう。評価にあたっては授業に出ていたかどうかも重視する。授業は哲学的考察が多くなるので、出席していない者の単位取得は困難である。出席状況30%、学期末試験70%
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 石井 秀夫『家族と子育ての社会学』八千代出版 2008
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業は典型的な講義形式である。事前学習の必要性はないが、授業には必ず出席し、静かに聞き、自分自身の問題として対人関係を考えること。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス:授業の進め方 評価の仕方
【第2回】
 文化に所属する人間
【第3回】
 癒合的行動様式 可換的行動様式
【第4回】
 象徴的行動様式 羞恥心
【第5回】
 言語の使用 人称代名詞 利他行動
【第6回】
 「知る」と「わかる」「われ―それ」と「われ―汝」
【第7回】
 自己の石化 対人恐怖
【第8回】
 統合失調症(精神分裂病)
【第9回】
 他者の石化 検証的態度と了解的態度
【第10回】
 からだの動きと対人関係
【第11回】
 会話 対話 討論 両極性と両義性
【第12回】
 権威主義的パーソナリティー
【第13回】
 アダルトチルドレンと共依存
【第14回】
 愛するということ
【第15回】
 まとめとテスト