Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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社会学演習 II 菅野 博史
必修  2単位
【社会】 09-1-1350-0168-02

1. 授業の内容(Course Description)
 「自己」とは何かをメイン・テーマとし、つねに自分自身を振り返りながら、社会学的に自己の問題について見ていくことが、この演習の内容である。その場合の視点として、「自己物語」という概念に注目し、〈自己とは他人に自分自身を物語る中で形成されるものである〉と見なすことで、社会の中で他人とともに作り出される自己というものを浮き彫りにしていきたい。また「アクティブ・リスニング」というコミュニケーションの技法について学ぶなかで、他者の示す自己とどのように向き合うべきかについても検討し、最後に「エニアグラム」の分析を通して、自分とは何者かという問いについて、学生一人ひとりが自分なりの答えを見いだせるように導いていくことを目指したい。
 こうした自己についてのさまざまなアプローチ法は、そこで学んだ内容を自分自身に引きつけて考えることで、「自分とは何か」、「人生の意味とは」といった難問に対して一条の光を投げかける、実践的な知識になることが期待できるものである。受講生には授業に積極的にかかわることで、こうした自分を振り返る機会を有意義に使用してもらいたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 自分自身について、人生のこの時期に深く考えておきたいという人にとって役立つことを、また就職を念頭に置きながら「自己分析」を行うことを、この演習の最終的な到達目標としたい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 授業への出席状況(3分の2以上の出席は最低条件)、プレゼンテーションの内容、授業中の発言、等々を総合的に勘案して、平常点をベースにして評価する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 榎本 博明 『(ほんとうの自分)のつくり方 自己物語の心理学』 講談社現代新書(1586)、2002年
 鈴木 秀子『愛と癒しのコミュニオン』、文春新書(047)、1999年
 鈴木 秀子『9つの性格』、PHP文庫、2004年
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 あまり深刻にならずに楽しくやりたいと思います。演習科目は毎回の積み重ねが大事ですので、欠席をなるべくしないで授業に積極的に参加して下さい。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 社会学演習 II についての説明と発表の順番決め
【第2回】~【第14回】
 履修学生による個人発表
【第15回】
 秋期・授業のまとめ