Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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実践的番組制作論 I (テレビの達人たち) 阿部 輝彦
選択  2単位
【社会】 09-1-1350-0691-05

1. 授業の内容(Course Description)
 ニュース報道、ドキュメンタリー、スポーツ、ドラマ、バラエティ、音楽番組等その卓越したテレビ観、番組制作論に裏付けされ制作されたコンテンツの集積こそ、テレビが今日巨大メディアとして君臨しつづけている証左である。そのテレビの黎明期、成長期、安定期の50余年にわたって番組制作の中枢で活躍して来たテレビの達人たち。又テレビ局に不可欠なネットワークの論客、編成のベテラン、名物アナウンサー、番組宣伝、広報のベテラン、アナログからデジタルに日進月歩の技術革新その半世紀にわたっての変遷の生き証人たち。更に近年テレビ経営戦略の一環として注目され、コンテンツビジネス、テレショップ、ライブハウス等の新規事業展開のスペシャリスト達。その貴重な価値ある体験を通して、現在のテレビ局がかかえる幾多のテーマ、課題をほりさげ問題の核心に迫ってみる。
 春期は東京キー局出身のベテランプロデューサー、ディレクターを中心にアナログ時代の制作体験を、更にお笑い、バラエティ分野、ドキュメント、報道分野、スポーツ分野において企画書制作を通じて番組作りのワークショップを体験、ユニークな奇抜なアイディアを期待する。
 後期にはNHKはじめ民放の現役が数名登場。先達から基本は引き継ぎながらも完全デジタル時代に即応した最新の技術、又そこから派生するアイディア、手法を加味し、21世紀の企画作り、番組作りの苦労話、抱負を披露してもらう。更に、放送局のキラーコンテンテンツである「ドラマ」制作の第一人者達に「ドラマ」の過去・現在・未来を分析・解明してもらう。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 前期での番組制作の基本「企画書」制作は2週間連続での講義。このワークショップを通じて「企画書」作成の対応、具現化を修得してほしい。又後期は現役テレビマンの講義から放送界の現実を学び、今かかえる課題をくみとり追及してほしい。そしてテレビの最キラーコンテンツ「ドラマ」作りの達人たちからドラマ制作の真髄、今日性、テーマ、観念を学びとってほしい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席(50%)と課題レポート(50%)を綜合して評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 特になし
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 テレビの歴史を創りあげた先達の貴重な体験談はそのまま井戸を掘った人間のみが知る人生の足跡であり、サクセスストーリーである。春期の「企画書」作りのワークショップは新しい試みとして注目。二週間連続出席は最低条件。又秋期登場の現役テレビマンの話は完全デジタル時代の激動のテレビ業界で生き残りをかけたメディアウォーズで苦悩、葛藤する一人の人間像として、比較的近い存在の学生諸氏にとって「自分流」創造の貴重なアドバイスになると確信する。100%出席を熱望する。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
 (招聘講師の一部変更もあります)
【第1回】
 「ハイ祭」(ストリートダンスの全国大会、3月下旬イベント実施、5月初旬放送予定)にみる番組企画から放送されるまでのケース・スタディ
 (阿部 輝彦)
【第2回】
 テレビを知り尽した放送人の直言
 (石光 勝)
【第3回】
 テレビにおけるエンターテイメントの立ち位置と力関係(皇 達也)
【第4回】
 世界をテレビはどう伝えるか(馬渕 豊)
【第5回】
 ドキュメンタリー&放送(稲冨 一興)
【第6回】
 ドキュメンタリー&放送(ワークショップ)
 (稲冨 一興)
【第7回】
 お笑い、旅グルメ、バラエティ
 (稲井 宏明)
【第8回】
 お笑い、旅グルメ、バラエティ
 (ワークショップ) (稲井 宏明)
【第9回】
 日進月歩のテレビ技術、56年の変遷
  アナログからデジタルへ (小暮 克彦)
【第10回】
 日進月歩のテレビ技術、56年の変遷
  アナログからデジタルへ (小暮 克彦)
【第11回】
 スポーツ(寺尾 皖次)
【第12回】
 スポーツ(ワークショップ)(寺尾 皖次)
【第13回】
 テレビ東京深夜番組「ディープラブ」にみるマルチユース展開(髙根 学)
【第14回】
 アナウンサーからみたテレビ56年史
 (佐野 真由美)
【第15回】
 国際スポーツ番組 放送中継の裏方として
 (駒込 順子)