Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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マス・コミュニケーション概論 大沼 孝司
選択  2単位
【社会】 09-1-1350-1835-01

1. 授業の内容(Course Description)
 マス・コミュニケーションは、不特定多数の受け手にマス・メディアを通じて大量に記号や情報を伝達することです。
 我々が社会生活を送る上でマス・コミュニケーションから受ける影響は非常に大きく、必要不可欠のものと言っていいでしょう。人間生活のあらゆる側面に浸透し、そこで重要な役割を担っているからです。
 講義ではマス・コミュニケーションとは何なのか、どのような役割を負っているのか、その効果の度合はどうなのか、世論形成にどのように関わっているのか等を説明します。
 また、IT革命により情報の流れや受け手の意識が大きく変わり、マス・コミュニケーション自体が根底から変質しつつあることに注目していきます。講義では市民メディアの現状と可能性なども取り上げます。
 こうした基礎的なテーマを踏まえ、マス・コミュニケーションに大きな役割を持つマス・メディアの具体的問題を考えていきます。大きなくくりとしては、マス・メディアと公権力との関係があります。この関連では冤罪(えんざい)や国策捜査問題、政治経済にありがちな情報操作問題などを考えます。また、人権・プライバシー問題や誤報・やらせ等の問題も取り上げます。
 その上で、マス・メディアの中の「報道をゆがめるもの」を明確にし、その是正の動きを紹介します。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 社会生活を送る上で欠くことのできない、マス・コミュニケーションの構造と特性を理解することが求められます。マス・メディアが世論の形成過程すべてに深く関わっていることを知ることも必要です。
 また、インターネットという新たなメディアの普及がマス・コミュニケーションをどのように変質しているのか、今後どう展開していくのかの理解も求められます。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 評価を出席点、平常点、試験点の合計とし、それぞれの比率は全体を100として、出席点20、平常点20、試験点60とします。出席点の場合、4回以上の欠席は不可となるので注意が必要です。平常点は通常の授業態度。試験は期末に論述、記述の形で実施します。問題は授業時に配布するプリント、板書から出題します。単位取得は合計点数が60点以上です。期末試験の欠席者は0点の評価になります。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストはとくに使わず、講義ごとにプリントを配ります。参考文献は必要なものを講義の中で伝えます。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 マス・コミュニケーションについて、特にマス・メディアについての理解は社会生活を送る上で必要なことです。欠席、遅刻などせずに積極的に授業に取り組んでください。
 板書や口頭で重要なことを説明する場合もあるので必ずメモを取るくせをつけるようにしてください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 マス・コミュニケーションとは何か
【第2回】
 マス・コミュニケーションの構造と機能
【第3回】
 マス・コミュニケーションの効果 
【第4回】
 マス・メディアとオピニオンリーダー
【第5回】
 情報社会の成立過程とマス・コミュニケーション
【第6回】
 マス・メディアとマス・コミュニケーションの関係
【第7回】
 パーソナル・コミュニケーション
【第8回】
 世論調査と世論
【第9回】
 世論の公共性
【第10回】
 マス・メディアと世論形成
【第11回】
 インターネットと世論
【第12回】
 流言、うわさと情報環境
【第13回】
 マス・メディアと広告宣伝、プロパガンダ 
【第14回】
 マス・メディアの社会的責任
【第15回】
 まとめ