Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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臨床心理面接特論 池田 政俊
必修  4単位
【臨床心理学専攻】 09-1-1360-0032-15

1. 授業の内容(Course Description)
 一説によれば、心理療法と呼ばれるものは少なくとも400種類以上はあるという。本講義では、精神分析、特に対象関係論をベースにしつつ、どのような心理療法にも通底すると思われる臨床心理面接の基本から実践・応用までを学ぶことを目標とする。使用予定のテキストの著者は、「…私たちが誰かのこころに援助したいと真剣に思うのなら、私たちの理解と技量はこれくらいでいいんだとの安易さや簡便さは望まれるべきではありません。またこころを私利や欲望から安易にあつかうのは罪悪です。大いなる努力や没頭、禁欲、根気、ときとして犠牲が必要であるとしても、こころのもっとも深いところに出会い、働きかけられるものを真摯に学ぼうとしてよいではありませんか」と述べている。実証することは困難なことが多いかもしれないが、「人と人との関わりで何かが変わるはず」という信念を持って、先人たちの経験からできるかぎりのことを学びたいと思う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 本講義では、精神分析、特に対象関係論をベースにしつつ、どのような心理療法にも通底すると思われる臨床心理面接の基本から実践・応用までを学ぶことを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 報告・討論への参加を通して、各自の理解力・考察力および表現力などを総合的に判断する。出席点も考慮する。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 とりあえず、『私説対象関係論的心理療法入門―精神分析的アプローチのすすめ、松木 邦裕 著、金剛出版、2,800円』をテキストとして使用する予定である。その他、適宜プリントを配布する。
 その他、補足テキスト(1.『サイコセラピー練習帳―グレーテルの宝探し』、岩崎学術出版社、2.『サイコセラピー練習帳2―Dr. Mへの手紙』、岩崎学術出版社)などを考えている。どこまで使用するかは、履修者の人数や進行具合で判断する)参考文献などは、適宜、講義および下記HPで提示する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 適宜池田のHP(http://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/~m-ikeda/index.htm)を参照すること。
 真剣に学ぼうとしている他の院生の邪魔をしないこと(私語、携帯電話、担当時の欠席など)。
 主体的・創造的な参加が望まれる。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 (帝京大学心理学紀要第号を持参すること。)
 オリエンテーション:発表者と討論者を決定する。発表者は担当部分のレジメをA4(2~4枚程度)にまとめて全員に配布して発表する。また、討論者は、質問点、議論点を考えてくる。発表者、討論者はこうした討論において中心的役割をになうことを求められるが、他の履修者も全員、事前にテキストの該当箇所を読んできて、討論に積極的に参加することが求められる。講義の進行は、履修者数や進行具合によって適宜調整する。
【第2回】~【第30回】
 発表・討論