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授業の内容(Course Description) |
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最近の教育改革をめぐる議論にも伺えるように、学校教育は誰しもが経験しているがゆえに皆何がしかの意見を持っている。その中には個人的な経験によるバイアスのかかった意見もあるだろうし、誰しもが経験する共通の問題を示唆する意見もあるだろう。そうした多様な意見を今一度吟味し直し、教育に関わる本質的な問題を整理する手がかりとして、教育心理学の知見を持つことは有用である。 本授業では、「現在の学校・教師・生徒がかかえる課題」「学ぶ意欲」「学ぶことと考えること」「教えること」「人間の発達」の4つのテーマについて考える。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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学校教育にかかわる心理学の基礎用語について、それが用いられる社会的文脈について知ることを通して、ことばの意味を把握する。
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3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
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定期試験および授業内課題を総合して評価する。
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4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
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参考文献:鎌原 雅彦・竹綱 誠一郎 2006『やさしい教育心理学』改訂版、有斐閣アルマ
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5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
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心理学のみならず、学校教育の場についても関心を持ってほしい。適宜ビデオ学習を組み込む予定である。 なお、授業の進行状況により、予定が変更することもありうる。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 教育心理学と学校教育の接点 【第2回】 現在の学校・教師・生徒 ①教育内容の変遷と課題 【第3回】 ②特別支援教育の流れ 【第4回】 学ぶ意欲 ①期待ー価値モデル、統制感 【第5回】 ②原因の考え方、内発的動機づけ 【第6回】 学ぶこと、考えること ①知識 【第7回】 ②問題解決 【第8回】 教えること ①発見学習 【第9回】 ②グループ学習と個別学習 【第10回】 人間の発達 ①発達モデル 【第11回】 ②発達と教育のかかわり 【第12回】 ③発達のプロセス 【第13回】 ④障害のある子どもの発達 【第14回】・【第15回】 まとめと質疑応答
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