Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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条件づけの理論と応用 望月  要
選択  2単位
【心理】 09-1-1360-0533-06

1. 授業の内容(Course Description)
 この講義ではレスポンデント行動を中心に、基本的な用語と概念、古典的な実験の意味を理解することを目指す。後半は、実験行動分析学の枠組から離れ、条件づけを説明する幾つかの理論とモデルを取り上げ、批判的検討を加える。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 レスポンデント行動を中心に、基本的な用語と概念、古典的な実験の意味を理解することを目指す。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 学期末試験の成績のみで成績を決める。試験には所定の持ち込み用紙だけの持ち込みを認め、持ち込み用紙の内容30点、事前予告問題20点を含め、100点満点で評価する。配布資料、参考書類の持ち込みは認めない。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは使用しない。以下の書籍は理解を深める上で有益であろう。

 古武 弥正・新浜 邦夫(1976)『条件反応: 行動科学の原理』福村出版
 レスコラ R. A. 富田 達彦(訳)(1981)『連合学習の研究:パブロフ型2次条件づけ』成文堂
 メイザー J. E. 磯 博行・坂上 貴之・川合 伸幸(訳)(1996)『メイザーの学習と行動(第3版)』二瓶社
 小川 隆(監修)・杉本 助男・佐藤 方哉・河嶋 孝(共編)(1989)『行動心理ハンドブック』培風館
 実森 正子・中島 定彦(2000)『学習の心理:行動のメカニズムを探る』サイエンス社
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 春学期の『学習心理学基礎論』と継続して履修することが望ましい。実験行動分析学に興味のある学生は『基礎行動分析学』も併せて履修するとよい。講義を充分に理解するには予習ないし復習は不可欠である。尚、授業中の私語には厳しいペナルティを課す。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 行動の基本単位としてのレスポンデント行動
【第2回】
 走性、無定位運動性、MAPs、反射とその生理学的基盤
【第3回】
 レスポンデント行動の原理:レスポンデント随伴性
【第4回】
 レスポンデント行動の制御変数(1)
刺激の時間的関係
【第5回】
 レスポンデント行動の制御変数(2)
刺激強度、阻止、脱制止、条件性抑制
【第6回】
 レスポンデント消去
【第7回】
 レスポンデント般化
【第8回】
 レスポンデント条件づけの理論(1)
Rescorla-Wagnerモデル(1)
【第9回】
 レスポンデント条件づけの理論(2)
Rescorla-Wagnerモデル(2)
【第10回】
 レスポンデント条件づけの理論(3)
Mackintoshの理論
【第11回】
 レスポンデント条件づけの理論(4)
Comparator理論
【第12回】
 免疫反応とレスポンデント条件づけ
【第13回】
 薬物耐性とレスポンデント条件づけ
【第14回】
 レスポンデント条件づけの応用(1)
拮抗条件づけ
【第15回】
 レスポンデント条件づけの応用(2)
系統的脱感作