Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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産業労働心理学 南  隆男
選択  2単位
【心理】 09-1-1360-1871-05

1. 授業の内容(Course Description)
 「ニート」という言葉を聞いたことがありますか? 「パラサイト・シングル」という言葉はどうですか? あるいは、「ヒモ」なんて言葉は? あるいは、「色男、金と力はなかりけり」との諺は?
 この授業では、「われわれが『働き』ながら『生きてゆく』こととの接点での心理学」を講義します。しかし、私自身もそうだったですが、“アルバイト”の経験はあっても“社会人”ではない学生の身には、授業の内容に「実感」を持つことが容易ではないと思われます。
 で、もし(時間的に)可能なら、いろんな職業世界で「現に働いている」かたをゲスト・レクチャラーとしてお迎えし、そのかたの「働いて生きている世界」をば語っていただくことも考えています。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 「万国の労働者よ、団結せよっ!」との古典的なスローガンがありますが、「働く」ってそもそもどういうことなんでしょう? そのことに「心理学」がどのように関係し関与してきたんでしょう? これらのことを「実感する」こと(よーくワカルこと!)が本授業の到達目標です。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席が大事で50%、レポートが30%、最終試験が20%で評価します。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 その都度、授業の進展に合わせて、関連の参考図書・資料を紹介・案内します。入手が難しいものはコピーを配布するはずです(コピー代などの実費をいただくかもしれません)。とりあえずは、①南 隆男ほか『組織・職務と人間行動 ― 効率と人間尊重との調和 ― 』(ぎょうせい)と②田尾 雅夫『セルフヘルプ社会 ― 超高齢社会のガバナンス対応 ― 』(有斐閣)の二書を紹介しておきますネ。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 授業は、春期開講の「企業経営心理学」、秋期に開講の「組織心理学」と相即不離の関係にあります。また、秋期開講の「消費者心理学」とも関係があります。で、頑張って、それら3科目をも併せて履修されて下さい。お願いしました!! 元気いっぱい夢いっぱいの学生諸君の履修を歓迎。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 産業労働心理学の「産業」って?
【第2回】
 産業労働心理学の「労働」って?
【第3回】
 われわれはなぜ働くのか?
【第4回】
 男性・女性・性別役割分業
【第5回】
 仕事・職務・任務
【第6回】
 働くことへの/働くことからの満足
【第7回】
 働くことでの/働くことからのストレス
【第8回】
 職業人生(Work Career)の進展と発達①
【第9回】
 職業人生(Work Career)の進展と発達②
【第10回】
 職業人生(Work Career)の進展と発達③
【第11回】
 職場におけるメンタル・ヘルス
【第12回】
 ワーク・ライフ・バランス
【第13回】
 転職と失業
【第14回】
 労働「組合」って?
【第15回】
 われわれの「働く」ことの未来