1. |
授業の内容(Course Description) |
|
① 世界にはどのような言語・文化があるのか、世界各地の代表的なものを時間の許す限り概略を知り、世界の言語文化地理の基礎知識を持つ
② さまざまな言語の感覚や表現を味わうとともに、普段は意識にのぼることの少ない諸言語の意味合いや(日本語や英語などへの)影響について基礎的なことを知る
③ 諸文化の中の宗教や人間観・自然観について、ステレオタイプ化しないように注意しながら触れる
④ 世界各地を英語で知ることの便利さと、現地語とのずれなどの問題点、地域によって英語がどれくらい教育されているか、等を考える
国際交流が欠かせない現在、多文化の理解と共存(multicultural understanding and coexistence)がますます必要となっています。ただし、文化は互いに影響を及ぼしあっており、絶えず変化・多様化しているということもあるので、文化や民族のステレオタイプ化は厳に慎む必要もあります。また、同じ人間の行動様式が、風土環境とともに違った表れ方をしているという考え方もできると思います。
一方、言語には文化が反映されているとともに、言語が文化や思考法に一定の影響を与えているのも事実です。
秋期は、アジアなど、ヨーロッパ以外の地域の言語事情と文化を見ていきます。
仏教の発祥地で今はITと映画とヒンドゥー教など多言語多宗教のインド、漢字の発祥地で地域・文化・歴史・東洋思想的にも広がりのある中国から始めながらも、東南アジアや中央アジア、オセアニアなど、言語と文化の多様性(と、この地域の意思疎通の有力なツールとしての英語教育)などを紹介していきます。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
社会人として知っておくべき、また知っておくと役に立つ世界の言語文化地理の基礎知識を習得することを目標とします。
世界地図・世界地理的基礎知識、世界各地ではどのような言語が通用しているか、それぞれの言語にはどのような文化的特徴があるか、文化をステレオタイプ化することなく理解するうえでどういったことを知っておくべきか、世界各地の alphabetの spellings(現地語名と英語名)、各言語の特徴的な言葉、等。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
総合的な理解度・習得度判断の期末テスト60%。
ほぼ毎回の、課題提出40%。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
テキストは開講時までに指示します。
参考文献は順次紹介していきます。
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
授業中、勝手な私語は厳禁。大学生として第一に守るべきルールです。
覚えることはたくさんあります。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
授業計画は暫定であり、進行状況などで多少の変動はあります。
【第1回】
世界の言語と文化・秋期の概説1
【第2回】
世界の言語と文化・秋期の概説2
【第3回】
インド・南アジアの言語・文化・社会・歴史1
【第4回】
インド・南アジアの言語・文化・社会・歴史2
【第5回】
東アジアの言語・文化・社会・歴史1
【第6回】
東アジアの言語・文化・社会・歴史2
【第7回】
西アジア・中央アジア・北アジアの言語・文化・社会・歴史1
【第8回】
西アジア・中央アジア・北アジアの言語・文化・社会・歴史2
【第9回】
東南アジアの言語・文化・社会・歴史
【第10回】
オセアニア・太平洋地域の言語・文化・社会
【第11回】
アフリカの言語・文化・社会1
【第12回】
アフリカの言語・文化・社会2
【第13回】
南北アメリカの言語・文化・社会1
【第14回】
南北アメリカの言語・文化・社会2
【第15回】
まとめ
|