Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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広域英語文化研究 IX 藤田 敏明
選択必修  2単位
【米英】 09-1-1410-0463-09

1. 授業の内容(Course Description)
 テーマ「ファンタジーの光と影」。
 ファンタジー、と聞くと、夢のある素敵な物語、と即座に思い浮かぶかもしれません。でも、[はリー・ポッター]シリーズの影の悪役、「ロード・オブ・ザ・リング」の悪の帝王、あるいは「スターウォーズ」シリーズのフォースの暗黒面、などを見ればわかるように、ファンタジーには、明るい光の面の裏に、暗い影の面が付き物なのです。
 この授業では、よく知れ渡ったディズニー映画などの「明るい]ものの裏側にある[影]の部分を見つめなおし、人間の作り上げてきた「文化現象」の、一筋縄ではいかない複雑さ、面白さ、を考えていきたいと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 [文化]の暗い部分、影の部分を知りつつ、なお、人間の[文化]について肯定的な考えがもてるまでにーーといったらカッコウつけすぎでしょうか。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 毎回、お見せする映像などについては感想を書いてもらい、それが平常点になる予定です。レポートを期末に書いていただいて、それが3―40%程度でしょうか。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 基本的にテキストはつかわず、映像をごらん頂き、また、ハンドアウトを配布します。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 卒業論文代替科目という位置付けですので、就職活動で欠席ーーというのは、この授業では理由になりません。就職活動したいので平常授業になかなか出席できない、という方々は、卒業論文を選択してください。授業中、他のかたがたの迷惑にならないこと、というのは当然です。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ディズニーアニメ『ファンタジア』より。ミッキーマウスの「魔法使いの弟子」
【第2回】
 ディズニーアニメの光ーー『シンデレラ』
【第3回】
 「シンデレラ」二回目。原作の「本当は怖い」残酷描写との比較。
【第4回】
 『シンデレラ』バレエ版。
【第5回】
 二回目。
【第6回】
 ディズニーアニメ『白雪姫』
【第7回】
 二回目。原作の「本当は変態」な白雪姫の周囲の人々
【第8回】
 実写版『スノウ・ホワイト』悪意に満ちたヴァージョン。
【第9回】
 二回目。グリム童話における様様な「残酷」描写、性描写。
【第10回】
 キリスト教的「世界開闢」神話『天地創造』
【第11回】
 映画『十戒』キリスト教的救世主
【第12回】
 二回目。正しい京都は救われ、異教徒は海底に沈む。
【第13回】
 映画『サムソンとデリラ』神の力は破壊をもたらす。
【第14回】
 イエス・キリストの生涯
【第15回】
 予備