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授業の内容(Course Description) |
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The Beatlesの存在を要石として、20世紀初頭のポップ・ミュージックの成立からロックがポップ・ミュージックの支配的スタイルとなる1970年前後までを取り挙げながら、大西洋を挟んで展開した近代世界の拡大の過程とその問題点について考えていきます。その中で、たとえば、白人を母に持つバラク・オバマはなぜ「初の黒人大統領」と呼ばれるのか、といった一見些細な疑問にも、近代から現代へとつながる大きな歴史の中核に触れる問題が潜んでいることが判るでしょう。
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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現代のポップミュージックの有り様が近代世界の歴史を色濃く反映し、幅広くそして注意深く耳を傾けることで、それぞれに時代の動きを写しだしているだけではなく、作り上げる要因ともなっていることを理解することを目指す。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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毎回の小リポート20%、学期末のリポート80%の割合で評価します。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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とりあえず読んでおいてほしいのはこの一冊です。 佐藤良明(2006)『ビートルズとは何だったのか』みすず書房 これ以外の参考資料は開講時にリストを配ります。
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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音楽を聴いたり映画を見たりと一見楽しそうですが、結構難しい内容です。真剣に聞いてください。(授業中の私語や携帯の使用は厳禁です。)参考資料もその都度指示しますので、出来る限り読んだり観たり聞いたりしてください。一度にすべてを理解するのは難しいかもしれませんが、じっくり続けていけば音楽の聞こえ方・世界の見え方が変わってくるはずです。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 イントロダクション:授業のテーマ、リポート課題について 【第2回】 ポップ・ミュージックと近代世界:近代と非近代 【第3回】 JazzとBlues:都会と田舎/南から北へ 【第4回】 Folk music と Country music:懐かしい故郷はどこに? 【第5回】 Rock ‘n’ Rollの誕生:隣り合わせの黒人と白人 【第6回】 ギターを手にする若者たち:Rock ‘n’ Rollイギリスに渡る 【第7回】 The Beatles登場:過去と未来をつなぐ〈いびつな〉Rock 'n' Roll 【第8回】 The Beatles vs The Rolling Stones vs Bob Dylan 【第9回】 The British Invasionのインパクト 【第10回】 教育と労働:ポップ・ミュージックの創造と享受 【第11回】 1966:Rock‘n' RollからRockへ 【第12回】 テクノロジーと音楽 【第13回】 近代を超えて:非西洋近代に目を向ける 【第14回】 The Beatlesはポップ・ミュージックを変えたのか? 【第15回】 まとめ:21世紀のthe Bealtes
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