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授業の内容(Course Description) |
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行動規範論 I では、倫理や道徳に関する哲学者たちのさまざまな思想を紹介し、それを通して、人間にとっての〈善き生〉、〈道徳的に生きること〉の意味について考えていきたいと思います。講義の前半では、おもに幸福な生とはどのような生か、人間の幸福と善き生とはどのように関係しているのか、ということを考察していきたいと思います。後半では、おもに人間の行為について、その道徳的な善悪がいかなる根拠をもっているのかという問題を、さまざまな学説を検討しながら考察していきたいと思います。(授業の内容と順序は、若干変更することがあります。)
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2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
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・道徳的に生きるとはどのようなことか、それが人間の幸福とどのように関わるのか、ということについて自分で考えることができる。 ・道徳的な善悪の根拠について、さまざまな立場から考えることができる。
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成績評価方法(Grading Policy) |
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2回に1回ほどの割合で、授業の内容についての各自の見解を書いてもらい、それを平常点とする。その平常点と講義の最後に実施する定期試験によって総合的に評価する。
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テキスト・参考文献(Textbooks) |
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教科書:なし 参考文献: レイチェルズ 『現実をみつめる道徳哲学』(晃洋書房) 新田孝彦 『倫理学の視座』(世界思想社) ノーマン 『道徳の哲学者たち第2版』(ナカニシヤ出版)
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学生への要望・その他(Class Requirements) |
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大学は自ら主体的に学ぶ場です。さまざまな物事について興味や問題意識をもち、関連する資料を収集して深く考え、自分なりの物の見方や考え方を確立できるように努めてください。
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授業の計画(Course Syllabus) |
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【第1回】 授業の概要 【第2回】 徳の倫理 (1) プラトンの対話篇 『ゴルギアス』に即しながら、人間の正不正・快楽と幸福との関係を考える。 【第3回】 徳の倫理 (2) プラトンの対話篇 『国家』に即しながら、正義(正しく生きること)と幸福との関係について考察する。 【第4回】 徳の倫理 (3) アリストテレスの『ニコマコス倫理学』に即しながら、徳(優れた性格)と幸福との関係について考える。 【第5回】 道徳的相対主義とその問題 ― 道徳的な善悪の基準は、それぞれの時代や文化によって異なるのか? 【第6回】 社会契約説 (1) 法や道徳は、人々が平和で安全な生活をするための約束事として存在するのか? 【第7回】 社会契約説 (2) 法や道徳は、人々が平和で安全な生活をするための約束事として存在するのか? 【第8回】 功利主義 (1) 行為の道徳性は、行為の結果(「人々にどれだけ多くの快楽をもたらすか」)によって決まるのか? 【第9回】 功利主義 (2) 行為の道徳性は、個々の行為のもたらす結果によって決まるのか、それとも規則を適用した場合の結果によって決まるのか? 【第10回】 カントの倫理学 (1) 行為の道徳性は、内面の意志や動機のあり方によって決まるのか? 【第11回】 カントの倫理学 (2) 人格の尊厳とは何か? なぜ人格を手段として扱うことは許されないのか? 【第12回】 行為の道徳性について ― 行為の善悪を評価するに際して、〈行為の結果〉と〈内面の意志〉とはどのように関わっているのか? 【第13回】 ニーチェの道徳批判 ― 道徳とは、弱者の強者に対する憎しみに由来するものなのか? 【第14回】 ケアの倫理 ― 人間関係において大切なのは、規則や原則に従って行動することか、個々の相手に「気づかい」をもって接することか? 【第15回】 講義のまとめ
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