Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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欧米文化 I − I 石橋 正孝
1群  2単位
【一群】 09-1-1500-1640-01

1. 授業の内容(Course Description)
 ヨーロッパ文学の原点であるホメロスの『イリアス』を教材としながら、我々アジア人に対しての西洋的な考え方を概観します。
 この講義の目的は、大きく三つあります。一つ目は、自ら考える姿勢を身につけること、二つ目はそれを自らの言葉できちんと説明できるようになること、そして三つ目は、その姿勢を現実に当てはめて実践できるようになることです。
 その為に、小論述を三回行います。あるテーマに対して自ら問題を見つけ出し、その問題に対して自ら考えて結論を導き出す作業は、大学で求められる本来の知のあり方です。知識というものは、丸暗記してテストの空欄に埋める為にあるのではありません。自分で考える際の道具としての重要性を理解してもらいたいと思います。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 西洋文明の原点ともいえる「イリアス」を出発点として、近世に至るまでの西洋思想の基本的な流れを理解する。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 小論述を授業中に三回やります。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 ホメロス『イリアス(上巻)』『イリアス(下巻)』(岩波文庫)
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 私語は禁止です。出席はとりませんので、しゃべりに来る学生は遠慮してください。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 ガイダンス
【第2回】
 論述の書き方の説明
  第一回小論述(配点10点)
【第3回】
 イリアスの歴史的背景説明
【第4回】
 古典文学の意義
【第5回】・【第6回】
 エディプス・コンプレクスと弱肉強食
【第7回】
 中間まとめ
  第二回小論述(配点45点)
【第8回】
 イリアスの近代的意義
【第9回】
 社会契約説と王権神授説
【第10回】~【第14回】
 欧米文化に見られる二項対立の思考法
【第15回】
 最終回まとめ
  第三回小論述(配点45点)