Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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情報資料演習 仁上 幸治
図書  2単位
【図書】 09-1-1500-1878-05

1. 授業の内容(Course Description)
 資料組織の演習を通して、実践的な能力の養成を図る。
 1) 目録記入・資料分類・件名目録作成の実際
 2) 書誌ユーティリティ利用の実際
 3) データの収集と編集、データの入力・加工
 図書館が収集する情報は紙媒体だけではなく電子媒体、インターネット上の情報と多様化している。また、情報化社会の中で情報量自体が爆発的に増大している現在、目録情報作成をはじめとする効率的な検索のためのデータ作りの重要性はこれまで以上に高まっている。
 これからの図書館員はウェブ情報の効率的な検索のためのメタデータの作成やデータベース作成についての知識と能力が必要である。これまでの図書情報の作成もMARC、書誌ユーティリティの利用、目録業務の外注等により、その実務はまったくといっていいほど変化している。
 ここでは、情報検索のためのデータ作成の重要性を理解した上で、これまで学んだ目録情報作成の知識を基に、分類番号の付与演習や、目録規則に基づいた書誌情報作成の演習を行なう。
 最終的に各自テーマを決め、実際に図書の書誌データベースの構築演習を行う。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 目的の図書を検索するために分類や件名、目録規則が果たす役割の重要性を、実際に書誌情報を作成する事で理解して欲しい。さらに自分の興味ある分野の文献リストのデータベース化により情報活用の技術を身につけたい。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席状況、レポート、試験による総合的評価。
 *ただし、出席は2/3以上、課題レポートは4/5以上の提出を評価の前提とします。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 1)テキスト
志保田 務、高鷲 忠美『資料組織法』第6版 第一法規出版、 2007.3
 2)指定図書(MELIC指定図書コーナー「図書館課程指定図書」で必ず実際に手にとって内容を確認する事)
もり・きよし原編『日本十進分類法』新訂9版 日本図書館協会分類委員会改訂、日本図書館協会 、1995.8 2冊
日本図書館協会目録委員会編『日本目録規則』1987年版、改訂3版 日本図書館協会、2006.6
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 1)情報資料論Ⅰを履修したものに限る。
 2)司書資格取得のための演習ですので、毎回課題提出があります。受講する方は、所属学科の授業との調整を考えた上で、履修してください。
 3)パソコンを使っての実習を予定しています。したがってパソコンの基本的操作ができることを前提とします。
 4)初回授業には必ず出席してください。
 5)第1回目のイントロダクションで、履修希望者が情報教室の端末台数(55名)を超える場合は、抽選を行う。抽選では原則として4年生を優先する。他の曜日、時限の授業での履修が他の授業科目と重複する場合は次年度に履修してもらいます。
 6)授業に関する情報は必ず図書館ホームページ内の授業情報ホームページで確認してください。
 http://appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/LCtop.html
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 オリエンテーション:
  授業準備と授業概要
  教科書指定 成績評価方法
【第2回】
 資料組織の実際と組織化の基本
  資料組織の役割 目録と索引
  書誌ユーティリティーとMARCの利用
【第3回】
 分類と請求記号
  主題分析と分類・件名
【第4回】
 NDC分類演習(1)地理区分・形式区分
【第5回】
 NDC分類演習(2)分類規程
【第6回】
 NDC分類演習(3)
【第7回】
 NDC分類演習(4)
【第8回】
 件名標目とキーワード
【第9回】
 日本目録規則概要(1)
  書誌事項の要素
  書誌事項の記述方法
【第10回】
 日本目録規則概要(2)
  書誌階層とその記述
  単行書誌と集合書誌
  著者名典拠
【第11回】
 書誌情報作成演習(1)
【第12回】
 書誌情報作成演習(2)
【第13回】
 書誌情報作成演習(3)
【第14回】
 書誌情報作成演習(4)
【第15回】
 まとめ
 学習成果の自己評価、授業評価