1. |
授業の内容(Course Description) |
|
健康な生活をおくるためにスポーツは重要である。人々は健康維持、健康増進、成人病予防、体力増強等の目的でスポーツを行っている。しかし、健康を目的とするスポーツには健康を損なう要素も含まれている。スポーツによる障害を生むこともありうる。スポーツによって健康を確保するために、また、より効果的な成果を得るために、人体の解剖・生理、疾患の病態等をしっかり理解してスポーツを行うべきである。スポーツを愛するものには実はしっかりした医学知識が必要である。スポーツ医学 I では人体に関する基本的解剖学、生理学、生化学などの正しい知識をマスターし、運動することが人体に及ぼすさまざまな影響について系統的に学習する。
|
2. |
授業の到達目標(Course Objectives) |
|
スポーツと身体との相互関係を理解することを目標とする。
|
3. |
成績評価方法(Grading Policy) |
|
出席および授業参加度(20%)、レポート(10%)、定期試験(70%)で評価する予定である。
|
4. |
テキスト・参考文献(Textbooks) |
|
『スポーツ医学研修ハンドブック・基本科目』(文光堂)をテキストとする。
|
5. |
学生への要望・その他(Class Requirements) |
|
出席と授業への参加具合を特に重視する。復習をしっかりしてほしい。
|
6. |
授業の計画(Course Syllabus) |
|
【第1回】 オリエンテーション:スポーツ医学で何をどのように学ぶかを理解する。 【第2回】 スポーツ医学概論:スポーツ医学の概念、わが国の現状等について学習する。 【第3回】 神経の解剖・運動生理とトレーニング効果:中枢神経・末梢神経の基本的構造と働き、およびそれらの運動による変化等を学習する。 【第4回】 筋・関節の解剖・運動生理とトレーニング効果:筋・関節の基本的構造と働き、およびそれらの運動による変化等を学習する。 【第5回】 呼吸器系の解剖・運動生理とトレーニング効果:呼吸器系の基本的構造と働き、およびそれらの運動による変化等を学習する。 【第6回】 循環器系の解剖・運動生理とトレーニング効果:循環器系の基本的構造と働き、およびそれらの運動による変化等を学習する。 【第7回】 内分泌・代謝系の解剖・運動生理とトレーニング効果:内分泌・代謝系の基本的構造と働き、およびそれらの運動による変化等を学習する。 【第8回】 スポーツと健康に関して課題を与えてレポートを提出する。 【第9回】 運動と栄養・食事・飲料:栄養学の基礎、運動と栄養補給等について学習する。 【第10回】 女性と運動:男女の身体組成の違い、女性生理とスポーツなどについて学習する。 【第11回】 運動と年齢―整形外科学:発育・発達期および高齢者での運動器の特徴を学習する。 【第12回】 運動と年齢―内科学:発育・発達期および高齢者での身体的特徴と運動に対する反応の特徴を学習する。 【第13回】 心と運動:運動が心(精神)に及ぼす影響について学習する。 【第14回】 運動のためのメディカルチェック―内科学:スポーツにおける内因性障害および運動器の メディカルチェックについて学習する。 【第15回】 運動のためのメディカルチェック―整形外科学:整形外科的メディカルチェックの目的、方法などについて学習する。
|