Web Syllabus(講義概要)

平成21年度

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比較文化 V − I (アメリカ文化と社会1) 天川 由記子
選択  2単位
【人間文化】 09-2-2110-0698-07

1. 授業の内容(Course Description)
 日本の約24倍もの広大な土地に、世界からさまざまな人たちが集まって、サラダボウルとして社会と文化を織りなしている国、アメリカ。民主主義の先進国として、またGDPで世界第一位の経済大国として、世界をリードしているアメリカ。私自身、アメリカで13年間暮らした帰国子女だが、いまだに不思議な魅力と多くの問題をかかえたアメリカという社会がわからないこともある。
 この授業では、そんなアメリカという国を、ある時はに、またある時はタイト・ショットで多角的に描いていきたい。長年、学生として過ごしたアメリカとNHKとテレビ東京でアナウンサーとして取材に行ったアメリカとは、また違った側面をかいま見ることができた。私自身が自分の目で見、肌で感じたアメリカを、身近なケース・スタディを多く用いて、豊富な情報を提供することで、学生にわかりやすく役立つようにすることを目指したい。
 アメリカのダイナミズムを理解するために、アメリカ政治学会で研究発表したりするため、年に3~4回訪米している。アメリカで入手した最新のDVDなどの映像も見せていきたい。
2.
授業の到達目標(Course Objectives)
 多民族国家アメリカを、文化、社会、政治、経済などの多角的なアプローチで、アメリカとは何かを知ることを目標とする。
3.
成績評価方法(Grading Policy)
 出席と授業参加を最重要視する。その上で、ノート提出、試験(持ち込み可)、レポート提出などすべて点数化し、客観的に総合評価する。学生の積極性な態度を高く評価するという観点から、学生各自が自分でテーマを見つけて書いたレポートも加点対象とする。(何回でも提出可)学生が評価を受ける機会をなるべく多く設け、試験のみで評価することはしない。出席は、3分の2以上が単位認定の最低条件。1回の出席を10点満点で評価。試験は、小論文形式で100点満点で評価。そのほかに、強請はしないが、学期末レポートを任意に提出すること可(50点満点)なるべく多くの機会を設けて、客観的に公平に評価できるようにする。
4.
テキスト・参考文献(Textbooks)
 テキストは特定なし。
 その他、必要に応じてハンドアウトを配布する。
5.
学生への要望・その他(Class Requirements)
 試験は、講義ノートをきちんと取っていれば必ずできるよう設問する。従って、講義ノートを取ることが重要。試験問題は事前に発表し、その中から学生各自が任意選択をする方式のため、事前に調べることができる。講義で扱った内容についてのみの試験とする。
6.
授業の計画(Course Syllabus)
【第1回】
 講義概要の説明。成績の付け方の説明。ノートの取り方、国際基準レポートの書き方等も解説する。(履修希望者は、第1回目から出席しないと今後の理解が難しくなる。)
 アメリカとはどんな国なのか、おおまかな話も行う。
【第2回】
 アメリカの歴史
【第3回】
 アメリカの地理的な位置付け−地域と特色
【第4回】
 「エスニックの国」アメリカ
  −インディアン、移民と少数民族
【第5回】
 アメリカ的精神
  −フロンティア・スピリットと現在
【第6回】
 アメリカ人の生活と習慣
  −アメリカン・ドリームと衣食住文化
【第7回】
 アメリカ社会の人間関係
  −家族、個人主義、教育とモラル
【第8回】
 アメリカの文化
  −アートと美術が語るアメリカ文化
【第9回】
 アメリカの文化
  −文学(アメリカ文学にみられる多様性と文学からみたアメリカ社会について)
【第10回】
 アメリカの文化
  −演劇(演劇とショーの世界からみるアメリカ文化について)
【第11回】
 アメリカの文化
  −音楽(カントリー、ポップス、ジャズ、ロック等)
【第12回】
 アメリカの文化
  −スポーツ(移民の国アメリカにおけるスポーツの役割)
【第13回】
 アメリカの文化
  −映画(ハリウッド・映画が語るアメリカ社会)
【第14回】
 まとめと試験問題についての説明。
【第15回】
 定期試験(持ち込み可)